Date: 2019/07/08

【Appleの新OS『iPadOS』】実際ビジネスに使えるのか!?いろいろ試してみた。

はじめまして。6月からAND SPACEにて籍を置くことになりました、ジュニアディレクターの永岡です!

前職は某ビール会社にて勤務しておりましたが、偶然谷川社長と出会い、ご縁あっていつの間にやら入社してました。

さて、入社間もなく初のブログ投稿のターンが回ってきたわけですが…

 

デザインに関して、ほぼ知識がない。

 

書く前は「ツールの使い方〜」とか「良いコピーの書き方〜」とか想像膨らませていましたが、知識が浅すぎる…

なので僕のブログでは、デザイン業界に関連するトピックスを掘り下げながら、デザイン業界を勉強するというテーマでいろいろ書いていこうと思います。

 

ということで今回取り上げるトピックは、表題にもありますが、先日『WWDC2019』で発表があった『iPadOS』のパブリック・ベータ版がリリースされたので、色々使って試していこうと思います!

 

まず、僕のプライベートで愛用している「iPad Pro(第1世代)」にインストールしていきます。

パブリック・ベータ版は自己責任ですので、皆さんも試したいときは事前にバックアップは必ず取りましょう

ブラウザアプリ(※Safari推奨)を利用して「iPadOS ベータ版」とか「Apple Beta Software Program」と調べたりするとすぐ出てきます。

 

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余談になりますが、会社でMacは使っているものの、僕は根っからのWindows派です。

ただiPad Proは簡単な作業をするときに重宝するので愛用しているわけです。スマホはもちろんandroid。

 

 

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Apple IDを記入すると、上記のようなページに飛ぶのでここで「Download profile」を選択。

 

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ダウンロードが完了すると、ホームに一度戻り、設定>一般>ソフトウェア・アップデートを開くと先程ダウンロードしたパブリックベータ版のデータが…!

 

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あとは指示に従ってダウンロードとインストールを行いましょう。

と、そうこうしてるうちにインストールが完了したので、さっそく起動してみましょう。

 

基本的なUIに関しては、iOS12とあまり変わらないようにも見えますが、中身はかなりの変更点があります。

このiPadOSは何が一番変わったかというと、今まで搭載されていたiOSが完全にiPhone向けのモバイルOSだったのに対して、iPadOSはiOSの直感性も残しつつ、macOSのような実用性も兼ね備えた、Apple端末に搭載されているOSの中間的存在なのです。

なので、iOS用のモバイルアプリが扱えるのはもちろん、PCのように外部メモリが使えたり、ファイルの管理がMacの『Finder』のような使い方ができたりするというすぐれものなのです。

 

また、次期アップデートを控えているmacOS『Catalina』と組み合わせると、iPadをサブディスプレイとして利用できる『Sidecar』といった機能も使えるので、そちらもチェックですね。(次回以降のブログで、Catalinaが正式リリースされた際にはそちらの記事も書こうと思いますのでよろしくお願いします。)

 

実際、パブリック・ベータ版がリリースされ2週間ほど経過したので、実際使ってみての感想をお伝えしていこうと思います。

また、今回のアップデートで追加された新機能に関しては、Apple公式ページにて詳しく掲載されているので、このブログでは「じゃあ、実際使ってみてどうなの?」といったところを、みなさんにお伝えできればと思います!

 

マルチタスク性能は実際上がった。しかし、細かなレスポンスには改良の余地あり。

今回のアップデートで、確かにマルチタスク性能は向上しました。

Slide Over』では複数のアプリを瞬時に切り替えることができ、Slide Over→フルスクリーンなどの細かい部分も使いやすくはなった…のですが、肝心のiPadの下スワイプから出す『Dock』の感度がイマイチ分かりづらいのは気になるところです。

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このように、Safariを『Split View』で2つ同時に出したり、Slide Overを指先一つで簡単に切り替えることも可能です。

ただ、ここの操作を直感的と感じるかどうかは、普段からiOSデバイスを使い慣れているかどうかで、かなりわかれる要素でもあると思います。

『iOS12』以前でもここが初めて使う人や、キーボード連携している人は少し首をひねるところではあったので、ここのレスポンスをもう少し、誰でも扱いやすくなるような形にしてくれることに期待です。

最近、公式アプリで『ショートカット』というものも追加されたので、ここらをうまく連携してくれればベストですね!

 

見やすくなったホーム画面。しかし、iPad miniになると若干不便…?

今回のアップデートでホーム画面が新しくなり、1ページ目で更に右にスワイプをするとウィジェットが簡単に表示されるので、タスクの管理やスケジュールの確認がより簡単になりました。

 

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それに伴い、アプリのアイコンサイズも少し小さくなりスッキリ見える形に。

デザイン的にはとても魅力的なんですが、これは完全に10インチクラス以上のiPad向けのUIになった感は否めません。iPad miniを実際使っているわけではないのですが、僕の9.7インチiPad Proでも少し小さく感じるので、ここは機種によってカスタマイズ機能などの改良の余地がありそうですね。

 

『ファイル』が進化!ZIP形式ファイルの解凍や、外付けドライブにも対応。

iOSに以前から搭載されていた『ファイル』というアプリ。Windowsでいうところのドキュメント、macOSでいうところのFinderのようなアプリなのですが、以前までは本当に使いにくい!というか何もできない!というのが正直な感想でしたが、今回のアップデートでかなり進化しました。

 

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UI/UX面もわかりやすく使いやすくなったのですが、機能的な面でもZIPファイルの解凍外付けドライブへの対応など、PCと同じようなことが単独で行えるようになりました。

この機能が一番仕事などでも、使い勝手が良くなる機能の一つと僕は感じます。

 

外部デバイスもパフォーマンス向上!しかしペアリング精度は難あり。

Apple Pencil』や先ほどの外付けドライブなど、外部接続のハードウェアとの連携もかなり向上しています。

Apple Pencilに関しては、更にレイテンシが低減され、イラストレーターをはじめ、iPadを利用したクリエイターはより満足できると思います。

その他に、PlayStation4のコントローラー『DualShock4』やXboxコントローラーに対応していたり、Bluetoothでマウスが使えたり、『AirPods』が2台接続できたりと、外部接続がかなり充実してきました。

ただし、まだそのあたりはしっかりとしたアップデートが整備されていないため、接続が不安定だったり、微妙に使いづらかったりします。

今後に期待しましょう!

 

とりあえずなんかいろいろ速い。

僕が2週間位使ってみての一番の感想はこれです。

気のせいではなく、本当にアプリの起動レスポンスアップデートなどなど…いろんなところが速くなっているのです。

Appleといえば、CPUに依存しないOS側でのソフトウェアの処理性能が高いことで有名ですが、今回のiPadOSでも遺憾なく発揮しています。

例えば、ミリシタこと『アイドルマスター ミリオンライブ シアターデイズ!』といった3Dモデリングを使用した音楽ゲームは基本読み込むデータも多く、起動や実際のゲームプレイなどで若干処理に時間がかかったりすることもあるのですが、iPadOSにアップデートしてから、ファイルの読み込み、ダウンロード、どれも速くなっています。

ゲーム以外にもブラウジング、編集アプリなどの起動からの読み込みはかなりパフォーマンスが上がっています。

更に秋の本リリースからは、それぞれのアプリのアップデート容量がかなりコンパクトになるということなのでそちらにも期待ですね。

 

今回触ってみた感想とこれからiPadOSに期待すること。

少し長くなってしまいましたが、iPadOSのパブリック・ベータ版のレビューはいかがだったでしょうか?

今回、掲載できなかった機能もたくさんありますし、これからアップデートされる機能もまだまだ隠されているかと思います。

個人的な使ってみた感想としては、「これは絶対化ける。」というのが率直な感想です。そうなんです、なんだかんだこれはまだベータ版なんです。

今回のアップデートは本当に触りの部分ですし、そもそもアプリ自体がまだiOS12向けなので、秋の正式リリースから、どんどんOSの力を最大限に発揮したものが世に出てくると期待しています。

そして、デザイナーのみなさんが一番気になっているであろう、『Adobe Photoshop CC for iPad』も現在事前申し込み受付が開始しており、今年はiPad(特にPro)が、デザイン業界の業務ツールとしてかなり飛躍する年になるんじゃないかと感じました。(弊社デザイナーの飯澤さんがAdobeアプリに触れている記事を出しているのでそちらもぜひ!)

また、期待するものとしては、Appleデバイスのさらなる連携です。

Apple以外のデバイスが完全に実現するのはまだ先だと僕は考えます。

Mac、iPhone、Apple Watch、Apple TV、そしてiPadが、家庭用としても、仕事用としてももっと連携できるはずです。さらに、このiPad Proがそれらを上手く繋ぐデバイスになると僕は予想しています。

特に、僕は営業ツールとしても今後使っていきたいと考えているので、Macbookを持ち歩かなくても、外での作業を完結できるようになることを熱望しています。

 

最後に、みなさんも気になる方はぜひこの『Apple Beta Software Program』に参加してみてください。

不具合や要望をしっかりフィードバックできる仕組みがありますので、ユーザーの意見をAppleに届けましょう。

 

知らないうちにりんごに魅了されつつある永岡がお送りしました。