Date: 2019/11/27

デザイン事務所・広告制作会社の上手で効率的な選び方

AND SPACE代表取締役の谷川です。
代表取締役って「代表の取締役」なんですかね、「代表で取締役」なんですかね。
ややこしいから神とかでよくないですか。

今回は永遠のテーマである「良いパートナー企業の探し方」です。
しかし、今回は短いです。
極意はシンプルなものってだいたいの漫画の師匠ポジの人が言ってたんで、絶対にそうなんです。

良いデザイン事務所・広告制作会社とは?

そもそも良いデザイン事務所・広告制作会社(なげーので以下パートナーに省略)ってなんでしょう?
思いつく項目はこんな感じ。

  • 安い
  • デザインが上手い
  • コピーが上手い
  • マーケティングが分かっている
  • 納期が早い
  • 納期を守る
  • 連絡がマメ
  • 連絡して来すぎない
  • ミスが少ない
  • 打ち合わせの波長が合う
  • 総じて頼りになる、信頼できる

一般的に良いパートナーの条件って「安い・早い・品質が良い」だと思います。
しかし、広告やデザインは時間のかかるものも多いし、案件ごとにコンペだとかでパートナーを変え続けても効率悪いししんどいです。
なので、実際は上記のとおりコミュニケーションが重要な部分だったりします。

結論は「簡単な仕事を依頼してみる」

上記のとおり、コミュニケーションの部分も多く占める良いパートナーの条件。
しかもデザインは基本的に毎回オーダーメイドなので、他社実績を見たところで良いケースしか見せないに決まってます。
自分の時にアタリを引ける保証なんてありません。

事前に聞いてみたら良いじゃんという愚問

「納期って早い方ですか?マメにに連絡してくれますか?アフターフォローしっかりしてますか?」って聞いたら、ほとんどの会社が「はい!もちろん!」と答えるでしょう。
お付き合いする前の約束を皆が守ってたら誰も別れることになんてならないです。
お付き合いする前は良いことばっかり言うもんです。
じゃあ、どうするか、一度付き合ってみるしかないんです。

簡単な仕事ってどんなの?

例えば、チラシとか、名刺とか、納期がわりと早くて単価も安めの仕事を依頼してみましょう。
そしたら、クオリティも納期感もお値段もコミュニケーションのしやすさも大体分かるもんです。
そして、もし予算的に余裕があるなら、同じ案件の方が差がわかりやすいので、競合がいることを伏せた状態で同じ仕事を複数社に頼んでみましょう。
競合がいることを知ると、みんな力が入りすぎたり、そもそも安い案件で競合がいる時点でやる気がなくなったりします。
あとは、気に入った会社にそのお仕事と以降のお仕事をお願いし、イマイチだった他の会社には費用だけ払ってバイバイしましょう。

だったらコンペで良くない?

良くありません。
なぜか、それは普段のお仕事を見なければ意味がないからです。
コンペに参加する時、われわれはもの凄い気合を入れます。
だって、取れなかったら0円だし、以降も他のお仕事もらえないんですもん。
でも、長いお付き合いをしていくことを考えたら、一番気合の入っている状態を見てもあんまり意味ありません。
普段の彼らを見る必要があります。

そして案外知らない人が多いですが、そもそもコンペに参加しない企業も多々います。
良い会社ってのは人気です。
なので、忙しいです。 だから、取れるかどうかも分からない仕事なんてわざわざ選びません。

コンペは意外と効率が悪いと僕は考えています。
普段から小さなお仕事などで信頼できるパートナーを選んでおき、ここぞという時にそこに頼むのが一番得策と僕は思います。

業界小話

実際、コンペに勝つために利益度外視な提案をし、そもそもが無茶しすぎているので結局うまくいかなかったということは良く聞くお話です。
AND SPACEでもウェブ制作のコンペに参加した時に、われわれは250万円、競合が100万円を提示しました。
内容から考えた時に、絶対にありえない安さでわれわれもビックリしました。
担当の方から「内容は貴社の方が良かったので、競合の100万円に予算を合わせて欲しい」とお願いされましたが、われわれにはどう考えても大赤字になる計算だったのでお断りしました。
その2ヶ月後、担当の方から「競合の会社にお願いしたが、ぜんぜんうまくいってない。今から150万円でお願いできないか」とご連絡いただいたことがありました。
もちろんお断りしましたが。

誰にとっても最高のパートナーは存在しない

最高に良いデザイン!言ったら次の日には完成してる!しかも業界最安値!
そんなパートナーはありません。
いたらマジで紹介して欲しいです。
もしもそんなパートナーがあったら、大人気になり、きっと単価を上げ始めるでしょう。

クオリティが優先なのか、納期が優先なのか、予算が優先なのか。
パートナーへ求めることに優先順位を付ける必要があります。
しかし、自分が一番求めていることがなんなのかは案外自分では分からないものです。
なので、一度お仕事をしてみて、自分の優先順位を分かっていくことも大事です。
案件によって優先順位が変わるのであれば、それぞれの案件にあったパートナーを複数社持つこともありだと思います。
急ぎの時はA社、予算があってクオリティ重視の時はB社、とにかく安くすませたい時はC社に頼むってかんじで。
C社は堪ったもんじゃありませんが。


なんだか自分の首を絞めているような記事になりました。
でも多分大丈夫!
だってウチのスタッフたち優秀だもん!
早くて安くて質が良いもん!
マジみんな神!

神対応スタッフ

牛丼屋マジ神対応リスペクト谷川でした。

谷川

この記事を書いた人

「本気でぶつかる」第一人者。17歳でロンドンへ短期留学。18歳でデザイナーを目指し制作会社に入社。次第に個人での受注が増え、23歳で起業。以降、じわじわ組織化していく。2021年に社長を退き、現在は顧問的なポジションに。座右の銘は「どうせなら全力」。株式会社デリシャステイク取締役、株式会社BOB不動産取締役、株式会社上田酒店デザイン事務所取締役、大阪総合デザイン専門学校非常勤講師を兼任。肩書が多いため胡散臭いが、会ってみるとホントに胡散臭い(がんばれ!)。