Date: 2018/12/10

英語に似ている!?高知県の方言【土佐弁講座】

こんにちは。高知県生まれ高知県育ちのデザイナー、中内です。

さっそくですが、みなさん高知の中部・西部で使われている方言【土佐弁】ってご存知ですか?

県外の方で、少し土佐弁のことを知ってくれている方だと「○○ぜよ、だよね!」「語尾に○○やき、○○ちゅーってつくんだよね」と言ってくれるんですが、まさにそれです!
語尾に「ちゅー」とか「きー」とか「が」とかがついたりするのが土佐弁です。
高知ではずっとバリバリに使っていた土佐弁ですが、関西に住むようになって、方言を少し控えるようになり「そういえば、この言葉は標準語やろうか?土佐弁やろうか?(心の声)」と思ってネットで調べることが増えました。
そんな時に【土佐弁は英語の文法に似ている】という記事をチラホラと見かけて面白かったので、今回はその事について書かせていただきます。

土佐弁には完了形や進行形が存在する

土佐弁では、英語の勉強に出てくる完了形や進行形に似ているような言葉の使い方をしたりします。

たとえば、「勉強した?」という質問に対して
現在進行のイメージ
「やりゆう」「しゆう」
「今やってるよ」という意味

現在完了のイメージ
「やっちゅう」「しちゅう」
「済ませた」という意味

のように少し語尾を変えるだけでまったく別の意味の言葉を伝えることができます。
あと、参考にこちらも。

標準語には無い「完了形」

土佐弁が標準語や他の方言と大きく違うのは、英語で習った「完了形」に近い表現があること。
例えば、「雨は降っていますか?」という質問をされた場合、通常は「雨が降っている」「雨は降っていない/降っていた」のような返しが一般的。
ですが、土佐弁は「雨が降っている」に ・雨が降っちゅう ・雨が降りゆう の二通りの答えがあります。「雨が降っちゅう」は現在完了形で、「過去のある時点から現在まで雨が降り続いていた」という意味。
「雨が降りゆう」は現在進行形で、「今現在雨が降っている」になります。
また、「降っちゅう」の過去形は「降っちょった」、「降りゆう」の過去形は「降りよった」となり、それぞれ過去完了形、過去進行形を副詞などに頼ることなく表すこともできます。

出典:「しらべえ

ちゅうを乱用してみた

土佐弁特有の「ちゅう」を使い分けたもので
「しちゃっちゅうって言うちょっちゃって」

ちゃちゅちょがいっぱい・・・・・

標準語で言うと
「やってあげてるって伝えてあげて」という意味です。

ちなみにさっきの土佐弁の語尾に「が」を付けると
「しちゃっちゅうって言うちょっちゃったが?」
というかんじに疑問形に変形させることも可能だったりします。

最後に

どうでしょう土佐弁!
ちょっと使い方が難しいかもしれませんが私は大好きです。
もし旅行などで高知に行かれた際は外に出て土佐弁の会話を聞いてみるのも楽しいかもしれません。
以上、地元に帰省後、関西に戻っての仕事中に方言が出そうになり焦ることがある中内でした。

中内

この記事を書いた人

「体力・集中力・うわばみ」が揃った脅威の若手。絵・アニメ・演劇、グラフィックに関する事が好きで専門学校に進学。講師の谷川から真面目ぶりを買われてスカウトされ、インターンを経験後、入社を決める。子供の頃から続けていた陸上と水泳により培われた体力は仕事でも生かされ、鬼の集中力は全社員の知るところ。お酒の強さも全社員の知るところ。今後はデザインの幅を増やし、作業スピードアップが目標。シルバニアファミリーの後頭部フェチ。