Date: 2018/10/04

Webライターの仕事の相場と単価アップの方法

Webライターになるには?

ライティングで初めて報酬をもらったのは、出会い系のメールレディのお仕事でした。
どうも、ライターの佐々木です。
社会人1年目か2年目の頃に副業でやっていて、確か、メールを1通返信するごとに5円とか10円とかもらえるんですよ。 だから、「一度お会いしませんか?」と言われるまでに何往復メールのやりとりができるか、というのがポイント。いかに勿体ぶるか、ですよね。でも、話を引っ張りすぎるとサクラだってことがバレるので、ちょうどよい按配を考えなければいけません。心理戦です。

そう、何が言いたいのかというと(笑)、今どき、ライターって誰でも簡単になれちゃうってこと。
昔は、ライターって「元新聞記者」や「元雑誌編集者」などの肩書きのある人たちがなる職業というイメージでしたが、そんな時代ではありません。
メールレディも然りですが、ここ数年でオウンドメディアが急増したことにより、Webライティングのお仕事があふれています。ライター職で就職したいなら「ライター 求人」で検索すれば、たくさんの求人情報が見つかります。あるいは、フリーランスまたは副業でライターの仕事がしたいなら、「ランサーズ」や「クラウドワークス」に代表されるようなクラウドソーシングサイトに登録すれば、未経験でも簡単にライティングの案件を受注することができます。クラウドソーシング以外でも、旅行メディアや恋愛系メディア、ライフハック系メディアなどで、寄稿を受け付けているところがたくさんあるので、興味のあるジャンルの記事を書いて売り込むのもひとつの方法です。
ただし、受注金額はピンキリで、中には、丸3日ほど作業時間を費やしても3000円程度にしかならないような低単価の仕事もあります。ライターを生業としてやっていくにはそれでは厳しすぎますよね。

Webライティングの仕事と相場

一口に「Webライティング」と言っても、その相場は内容によって異なります。
Webライティングの代表的な単発案件と相場は、私個人の体感的にはこんな感じです。

  • リライト記事
  • インターネット検索で上位に表示される記事を2〜3記事ミックスして作成する記事です。1記事2500文字前後での作成依頼が一般的です。
    文字単価(未経験):0.3〜0.5円
    文字単価(経験者):0.8〜1円

  • オリジナル記事
  • 自身の体験談やコラムなど、ネット上に公開されていないオリジナルの内容は、リライト記事よりも単価が高くなります。
    文字単価:1円〜3円

  • 専門知識が必要な記事
  • 法的知識のある士業や何らかの有資格者、薬事法に精通している人など、その業界の専門知識がないと執筆が難しい記事の場合は、書ける人が少ないため、受注単価が高くなります。記事にライター名を記載してくれるものも多く、将来的に自分の実績としても謳いやすいです。
    文字単価:3円〜15円

  • SEO効果が見込める記事
  • 過去に書いた記事が、検索数の多いキーワードで上位に表示した、閲覧数が多い記事を書いた等の実績があると、一気に受注単価が上がります。結局、誰しも多くの人に見てもらうために記事を書くので、当然のことですね。
    文字単価:10円〜15円

  • 取材記事
  • 現場取材や人物取材をしたうえで作成する記事です。ある程度のコミュニケーションスキルや質問力が必要です。現場出張で拘束されるので、高めの単価設定であることが多いです。
    文字単価:6円〜15円

  • セールスコピー
  • ランディングページ(LP)やメールマガジン(メルマガ)など、商品を売り込むための文章のライティングです。お客さんはセールスコピーを読んで、商品を購入するかどうかを決めるので、販売側にとって、かなり重要な文章になります。そのため、ほとんどの場合、実績を確認したうえで経験者に依頼するかたちになります。
    文字数は商品によって異なるので、基本的にはライター任せになると思います。
    1件:5万〜10万円 ※成果報酬型の場合もあり。

    Webライティングの受注単価を上げる方法

    負担を少なく受注単価を上げるには、以下のような方法があります。

    専門分野を絞る

    受注するジャンルを絞れば、特定の分野の専門知識が増えるため、将来的に単価が上がっていきます。また、記事作成にかかる時間や労力も削減されるため、受注件数も増やすことができます。

    SEO対策を勉強する

    発注側は、せっかく記事を依頼するからには、検索で上位に表示されて、多くの人に見てもらえるような記事を望みます。そのため、発注に際して、さまざまな調査をしたうえで、盛り込みたいキーワードや見出しの文字数など、細かい指定をします。でも、これらを調査し、指示することは非常に手間がかかります。しかも、SEOの知識が全くないライターは、事前に指示をしても、発注側の意図した通りに仕上げることが難しく、二度手間になってしまったりします。
    そのため、ある程度SEOの知識があるライターがいるなら、発注側は少々単価を上げてでもそういったライターに依頼をします。

    取材記事を狙う

    取材記事は、相対的にみて高めの単価設定です。しかも、インタビューさえ成功すれば、そのまま文字起こしして、言い回しを調整すれば記事が仕上がるので、書き始めてみると意外と、他の記事に比べて短時間で仕上げることができる印象です。
    また、発注者側と同行で取材を行うことも多く、顔を合わせる機会がある分、一度受注するとリピートされやすいのも特徴です。
    一眼レフカメラやミラーレスカメラで簡単な撮影ができると、「カメライター」として重宝されるので、受注できる案件の幅が広がりますよ。

    クラウドソーシングではなく、リアルで受注する

    クラウドソーシングサイトでは、お互いの顔が見えないので、相対的に単価が低くなる傾向があります。一方、一度でも顔を合わせた相手だと、受注単価も高くなりますし、こちら側が納品する記事の質も高くなります。広告代理店や制作会社などと繋がりを持って、直接受注できるようになりましょう。


    いかがでしょうか? 私の主観の部分もありますが、Webライターのお仕事の相場や単価アップの方法についてお伝えしました。
    これからWebライターを目指される方、Webライターで低単価にお悩みの方の参考になれば嬉しいです。

    佐々木

    この記事を書いた人

    きっちり系おしとやか美人ライターと見せかけて、実際はツッコミ気質の関西人。印刷会社の営業と取材ライターを経験後、独立。外注先を通じてAND SPACEを紹介され、現在はディレクションとコピーライティングをおこなっている。熱しやすく冷めやすいミーハータイプ。そのため、特定の分野だけ妙に詳しく、ライティングに活かしたり、活かさなかったり…。飲み歩きの毎日から身につけた社交性を武器に、人に焦点を当てた取材とコピーを得意としている。