パンフォーカス

【読み:ぱんふぉーかす】

パンフォーカスとは、写真撮影時のテクニックのひとつであり、近くから遠くまで広範囲にピントが合った写真のことである。パンフォーカスは和製英語で、正式な英語では「ディープフォーカス」と呼ばれる。

パンフォーカスでの撮影は、風景写真の際に用いられることが多く、主だった被写体と周辺の環境や光景を含めた全体像を1枚で把握できる効果がある。

ピントが合う範囲を広げるためには、被写界深度をできるだけ深くすることがポイントで、焦点距離の短い広角系レンズの使用、絞り値(F値)をできるだけ絞る設定、主となる被写体と距離を離すなどによって撮影できる。

手前から奥まで均等にピントが合ったパンフォーカスの写真ではあるが、あくまでも主たる被写体に最もピントが合っていることが基本である。