Date: 2020/06/25

「本を強制買取させられるサービス」とは本を強制的に買い取るドMでドSな企画

どうも!AND SPACEの和田です。

いきなりですが、最近いつ本を手に取りましたか?
モバイルが主流になり、実物の本を手に取る習慣が少なくなった昨今で、まだまだ皆さんが知らない本の面白さをどうにかお届けできないか…。
そこでこの度、デザイン書籍をたくさん取り扱う西日本書店さんとのコラボ企画をはじめました。

その名も「本を強制的に買取させられるサービス by 西日本書店さん」、略して「本を強制買取させられるサービス」です。
月イチペースで、さまざまな方法で本の面白さをご紹介できたらと思います!

登場人物

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重永さん
西日本書店の外販担当
性質:優しい

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谷川
AND SPACEの代表取締役
趣味:優しい人を優しくイジメる

はじまりは谷川の「おもろない?」の一言

重永さんとの出会いは、外販という名の飛び込み営業でした。
「本は値段以上の価値がある財産」と話す谷川はこの出会いをとても喜び、以降何度かデザイン関連書籍をご提案いただき、気に入った本を買取るということを繰り返してきました。

そしたらある日、ドMでドSな谷川が急に「毎月、本持ってきて強制的に売りつけられるってやつ、やったらおもろない?」と、一言。
すべては、そこからはじまりました。

ドMでドSなルール

「え?持ってきた本を、ただ買うだけやん!」と思ったあなた。
「本を強制買取させられるサービス」には良くも悪くもルールが存在します。

  1. 谷川がテーマを提示
  2. 提案して良い冊数を2人で協議
  3. 1ヶ月後、重永さんが選んだ本を谷川にプレゼン
  4. その中からどれか1冊を必ず買取らなければいけない
  5. 選ばなかった本は永久に買うことができない(他店で買うのもNG)

あまり大きな声ではいえませんが、1冊縛りで5万円の本をプレゼンされると、有無をいわざす5万円の本を買取らなければならないということです。

また、選ばなかった本はどれだけ素敵でも永久に手にできないというリスクもはらんでいます。

今回のテーマは「創作意欲が湧く本」

初回のテーマは、デザインスタジオらしく「創作意欲が湧く本」です!

今回の縛り1.谷川が何か創作したくなる本をプレゼンする
今回の縛り2.プレゼンして良い本は2冊

初回から「創作意欲…なかなか広いですね〜。」と頭を抱える重永さんと、「わ〜楽しみ!」と胸を踊らせる谷川ですが、さて、どのような2冊をプレゼンしてくれたのでしょうか?
ここからは実際に、重永さんと谷川の対談をご紹介します。

夢の景観を集めた「ドリームスケープス」


じゃあ、お願いします!

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まず1冊目はこちら、タイトルがドリームスケープス(Dreamscapes)です。これはドイツの書籍で洋書になります。ドリームスケープスを直訳すると夢のような景観とか景色というタイトルです。今回のテーマの創作意欲って、正直チョロく思ってたとこもありまして…ちょっと刺激してやれば良いやろうぐらいに思ってたとこもあるんですけど…


舐められたもんですね。


でも考え出すと結構難しくて、世間一般的には多分、世の中に無いものを作り出すみたいなことっていうので「夢の様な景観」ではなくて、まさしく「夢の景観」を作ったものを集めた書籍という感じですね。
表紙見ていただいたらわかる通り、完全にありえへん状態なんです。

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値段は最後に見よっと!…ほう、なるほど…なるほど。珠玉ですね〜。あー、実在するストラクチャーではなく、合成だったりで、ある意味ダリの世界を実写化したような画像ですね。


まあね、「夢の」ってとこに創作意欲を引っ掛けて選んだっていう。

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洋書か〜英語読めね〜。


英語なんですよ。でも、基本的には英語はいらない。文章はいらないんです!


ただただ、この本見て刺激されとけ、おめぇはよ〜ってね。
おめぇごときは、これで刺激だけ受けとけば良いねんって感じですかね〜(笑)


(笑)おめぇとまではいってないですけどね。

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はい、了解です!おいくらでしょう?

税抜き5800円です!

ー 言いたがりコメント

1冊目は正直、デザインスタジオに置きにきたな〜っと思いましたね。
チョロく思っていた創作意欲をデザインの洋書でストレートに攻めた本。
ただ、なかなか表情・言葉・態度に出さない谷川は果たしてこの本に刺激を受けたのでしょうか?
すぐに顔に出てしまう私からしたら、全然読めません…。

エンタメ的な顔を持つ「オルタナティブムーン」


こんな感じで、じゃあ2冊目行きます!
次は、ちょっとまた一味ちがう書籍でタイトルがオルタナティブムーン(Alternative Moon)です。

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装丁の感じが可愛い!

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そうなんです!今世界で1番の装丁家じゃないかと思っている人の手によるものです。


ほお〜。

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創作意欲ってことで、古代とかそういう感じの人らって月を見てすごいインスピレーションを得てたんじゃないかと。
で、全然違う見え方する世界中の月の写真を集めてみた写真集がこちらです!
まあ、ちょっと開いてみてください、もうそれ以上そんなに説明することないんで。

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ほうほう。オルタナティブムーンで「月の別の顔」みたいな感じですね。うんうん。なるほどね。なんかエロいな〜。


エロいですか?(笑)


うん。エロいな〜。なんかクリエイティブ志望の女の子とかにあげるとすごくモテそう。


やっぱり創作意欲って言ったらモテる要素の1つでもあるじゃないですか。


確かにそうですねー。


なんですけど、これ実は月じゃないんです!


ほう!!!

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これね、パンケーキを接写したものなんです。
まあ基本的に創作意欲ってエンタメ的な創作もありなんじゃないかなって。


パンケーキですか?!え、じゃあこれってね、実際本の中で月に見えて、これパンケーキですよってオチは最後に言ってきよるんですか?


言ってきよるというか、ボクが勝手に最後に言っただけですね〜。本には書かれてないですしね。


書いてない?!なんで知ってるですか?

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ぼくは、本を仕入れる時に知ったんですけど、実は最後のページにパンケーキのレシピが載ってるんですよ。
最後の一文で、パンケーキと月を結びつけてる辺りが本当にかっこいいですよね。


すげーな!ちなみにおいくらですか?


税抜き4500円です!

ー 言いたがりコメント

1冊目はストレートで来たところ、2冊目は変化球きましたね〜。
私も拝見させていただきましたが、「本当にパンケーキ?!」っていう写真ばかりでした。
パンケーキに「エロとモテ」を感じた谷川は、この本を最後に手にするのでしょうか?

選ばれし「創作意欲が湧く本」は?


はい。まあ即決でございます。


そういう感じでしたか。
即決でした?
なんか、ドキドキしますね〜。

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ちなみにどっちやと思います?


えー。2パターン言ったらもう一緒やん!って話なんですけど、
完全ぼくの推しメン的なことでいうとオルタナティブムーン、谷川さんに寄せたやつで言うとドリームスケープスって感じです。


はい、こっちです!

ドリームスケープ


総評で言うと、オルタナティブムーンはおもしろいです!単純に欲しいですこの本。ただ、今回のテーマで考えると、これ見て「あ〜じゃあオレもあんなものつくってみたい、こんなものつくってみたい!」にはならんなと。ただ、部屋に飾りたい!


あー、でも「モノ感」で言ったらこっちなんですよね〜。


そうなんですよ〜。「モノヂカラ」で言ったらこっちなんですけど、テーマに沿ってるかといわれば及第点ではないかな。
仮にもし、1冊しか持ってきてはダメですよって言うルールだったとして、これだけ持って来てこられたら、すごい欲しいし、全然買うけどテーマとは違うっていう評価になってましたね。


あーなるほど。テーマに沿ってるかどうかでいうとってとこですね。


ただ、素敵な本って言われたら絶対オルタナティブムーンです!
ですけど、今回はこちら。夢の景観を集めた「ドリームスケープス」を買い取らさせていただきます。

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ありがとうございます。

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ー 最後のコメント

さて、初回の「本を強制的に買取させられるサービス by 西日本書店さん」はいかがだったでしょう?
最後は即決でしたねー。
即決といいつつも、ドキドキしている重永さんに予想を聞く、優しい人を優しくイジメる谷川の趣味が出ております(笑)
ほんとに両方がそれぞれの良さを持つ「素晴らしい本」ですよ。

次回テーマ「価値観を変えてくれる本」

今後に期待が膨らむ中、次回のテーマが決まりました!(実は、この瞬間が一番震えるという重永さん)
価値観が変わる…加える…ひっくり返す…揺らがす…さまざまありますが、「価値観を変えてくれる本」を次回のテーマとします。

また、次回は「表紙を開かないで2冊」という条件を追加!


映画や、漫画などの物語が多いですが、ビジネス書や、人とのコミュニケーションやったりとかでも見え方が変わる瞬間はいっぱいあるので、意外と価値観は変わりやすいゆるゆるな方ですよ〜

と話す、ゆるゆるな谷川の価値観をどの様な2冊で変えてくれるのか…次回もお楽しみに!

この対談の模様はユーチューブ動画にも

ユーチューブ内では今回、泣く泣くカットさせていただいた対談内容をご覧いただけます。
ぜひ、ドSでドMな「本を強制買取させられるサービス」企画の空気感も伝わる動画でもご覧ください。

※動画内では税込みとご紹介させていただきましたが、実際は税抜き価格です。

今回の本に興味を持っていただけた方は、西日本書店さんに相談するか、AND SPACEのBARに来るかどちらかお選びください!

西日本書店さんのホームページはこちら

以上、「本を強制買取させられるサービス」の模様をカメラ側で見守る和田がお送りしました。
また来月お会いしましょう!

バックナンバー


Vol.2「価値観を変えてくれる本」


Vol.3「科学または数学の美しさに触れられる本」


Vol.4「中身が空っぽの本」


Vol.5「The 本」

和田

この記事を書いた人

ずーっと絵と子どもが好き。だから、高校時代にデザインを学び、短大で保育士資格も取得した、素直さ全開のほんわか天然ガール。デザイナーとして活躍した前職のスキルを活かしつつ、AND SPACEでは一歩先のディレクター&コピーライターにステップアップ。持ち前の愛嬌と愛想の良さを発揮して、Webでも紙でも、案件ひとつひとつを丁寧にこなしている。たまに、「根拠もなくやってみようタイプの自分」が表に出すぎて裏目に出たりもするが、経験を積みながら“上手な立ち回り”も徐々に身につけてきている。