Date: 2020/09/10

「本を強制買取させられるサービス」Vol.3「科学または数学の美しさに触れられる本」

灼熱の暑さの中迎えた「本を強制的に買取させられるサービス」Vol.3!
アイスを1日3つ食べちゃう和田が担当させていただきます。

この企画は日本一長い天神橋筋商店街にある「西日本書店」と、日本一面白いコトをしたいと考える「AND SPACE」が対決対談を通して新たな発見を見つける企画です。

ドMでドSなルール

このサービスには良くも悪くもルールが存在します。

  1. 【ルール1】「科学または数学の美しさに触れられる本」というテーマを提示
  2. 【ルール2】重永さんはテーマに沿った2冊の本をセレクト
  3. 【ルール3】1ヶ月後、重永さんはセレクトした2冊を谷川にプレゼン
  4. 【ルール4】どちらか1冊を必ず買取らなければいけない
  5. 【ルール5】選ばなかった本は永久に買うことができない(他店で買うのもNG)

詳しくは、こちらをご覧ください!

登場人物

重永さん
西日本書店の外販担当
属性:本に囲まれ、本と過ごすことが幸せな時間

谷川
AND SPACEの代表取締役
属性:本の熱量に圧倒され、本屋に長時間滞在できない

今回のテーマは「科学または数学の美しさに触れられる本」

「これね、数学の美しさに触れられる本なんだよ…」とかっこよく誰かにいってみたい谷川。
そんな無茶振りに戸惑いを隠せない重永さん。
そんな相反する2人は、今回どの様なSMを繰り広げてくれたのでしょうか。

1冊目_実験の美しさを語る『世界でもっとも美しい10の科学実験』


じゃあ、1冊目いきましょうか!


はい、はい。じゃあ、1冊目はこちら!『世界でもっとも美しい10の科学実験』

▲科学実験の楽しさを「展示会の絵」のように鑑賞すると語る『世界でもっとも美しい10の科学実験』


ほー。


科学というカテゴリーで選んだ1冊です。 世界的に有名なガリレオとかが行った科学実験を書き起こした、翻訳本になるんです。


ほうほう。


同じ大きさのモノで、重いのと軽いのを一緒に落としたら同時に落ちる…みたいな実験が、なぜ美しいかっていうことを伝えようと思ったら、哲学の本になってきて。


なるほどね。数学とは哲学なのである!


そうですね!ニュートンのプリズムや、振り子などの実験が何十枚、何百枚ものレポートになる。それは、とても美しいことだ!と伝えたい本。


なるほど…。いや〜、テーマ通りだと思いますよ。


合ってるでしょ!


ただ、なんかね、お題とドンピシャすぎて… ググってトップに出てきたの、そのまま出したんちゃうか疑惑〜。

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▲笑いを交えながも柔らかいトーンで自供させようとする谷川


(笑)疑惑。


疑惑はあるけど…深い検証はしないでおきましょう。


はい。そうですね。


うん。何事も思い出は美しい方がいいのでね…。


これ以上、いじめないでほしい…。

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▲谷川の圧に言葉を失う重永さん


あー、なるほど。初の読み物。


読み物にしてみました。


ほー。「素晴らしい地球の重さをはかる」とかの文面、美しいな〜。


ですよね。


了解です!1冊目はこのへんで。

2冊目_世の中、全ては数学に当てはまると語る『とてつもない数学』


はい!では、2冊目。


2冊目は今、旬な本で谷川さんに直球で数学を攻めます!


ほう。


こちら『とてつもない数学』。1冊目が科学なのに対して、2冊目は数学で。

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▲「あなたの知らない数学の世界」を教えてくれる『とてつもない数学』


今回の2冊を科学と数学に振り分けたんですね!


はい。実は、世の中の全てが数学に基づき、どんなことも数学に当てはまるんです。僕たちが知らない所に、数学が潜んでるっていう感じで。


そうですね。昔、とある数学者は恋愛感情ですら数学として表現できるっていってましたからね。


なるほど。


世の中は数字だということの例だと、黄金比とか?

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▲実は、黄金比が隠されてる弊社のロゴマーク


うん。黄金比とかって、結局美しさの根源で、根源は数学からきてるのだと謳っている本です。


1冊目に比べて軽めでポップですね。


そう。余白も多めで、読みやすい内容になっています。

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▲流し読みのスピードを披露する谷川


ほー。「曲線の博物館へようこそ」って書いてる…なるほど、なるほど。


はい。


お値段、同じぐらいで〜。


そうなんです。

− いつも谷川に虐められる重永さんの反撃とは

読み物2冊という初の試みに、現場では「絵面、映えないな〜。」っとの声。
でも、絵にならない読み物を選んだのには重永さんの谷川への小さな反抗が隠されていたのです。
「本の中を見てはいけない」という前回の縛りが解除され、今回は中を見てもいいルール。
「中を見てもいい変わりに、読み物にして困らせてやる」と悪い顔になっていました。
いつも、グイグイくる谷川に反撃できないのが悔しかったそうです…。(笑)

「科学または数学の美しさに触れられる本」に輝いたのは?

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▲『世界でもっとも美しい10の科学実験』¥2,000+税 『とてつもない数学』¥1,700+税


今回、科学と数学に振り分けた意味があるんですよ。


なんでしょう?


前回に虚数の話をしたじゃないですか。虚数とかに興味を持たれる方は、『世界でもっとも美しい10の科学実験』のような哲学的な内容を読んで、美しいと思える方なんですよね。


うん。


それに比べ、「数学」と聞くだけで、めまいしそうな方もいるので、そんな方でも読みやすい『とてつもない数学』という本に振り分けました。


うん。うん。なるほど。決まりました!


決まりました?!


えぇ。こちら!『世界でもっとも美しい10の科学実験』で。

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▲勢い良く『世界でもっとも美しい10の科学実験』を選択


ありがとうございます。


えー、理由は…。最初、サラッと黙読した時に感動したのは、『とてつもない数学』でした。


うん、うん。


それに、『世界でもっとも美しい10の科学実験』はググったんかな疑惑はあるしねー。


んふふふ…はい。


ググった疑惑はあったけども…。「実験の美しさ」にフォーカスしたのはとても面白いなって。


はい。


単に、「科学の法則は面白いよ」とか、「美しいよ、数学の法則は」ではなく「実験が美しいんだよ」っていうのは、渋いなーって。


渋い!確かにそれは渋い。


なので、ググった疑惑はありますが、『世界でもっとも美しい10の科学実験』ロバート・P・クリースさん、税別2,000円で決定です。


はい。ありがとうございます。

− 和田のひとりごと

重永さんチョイスは、回を重ねるごとに的を得る腕も上達!ですが、狙いを定めすぎると「ググったんちゃうか疑惑」の浮上…(重永さん、どんまいです!)
で・す・が…「実はググってました〜」のオチでもおもしろかったなと

急にぶっこむ谷川の番外編

重永さんが「もう、そろそろ終わりだな」と心を落ち着かせた、その時!
谷川が、重永さんの話を遮り一言…。


重永さんにとって嫌な話があるんですよー。


急に…急にですね。今回を無事に終えてホッとしてるのに。


前回、「価値観を変えてくれる本」というテーマだったじゃないですか。で、『エルメスの道』を購入させていただいて、読んだんですよ。


はい。

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「価値観を変えてくれる本」で選ばれた『エルメスの道』


読んで見た感想は…、「価値観は変わらず」でしたね(笑)


価値観変わらず?ただ、ちょっとそんな予感はしてたんですよ。


(笑)


前回のプレゼン中に、すでに「価値観がちょっと変わった」って聞いて、これ以上変わることないやろなーって。


あえて、価値観変わった所でいうと、エルメスの歴史知ってエルメスの鞄が欲しくなったなって。


あー、はいはい。


エルメスの価格見て、「高っ!」て思ってすぐ諦めたっていう、ちょっと嫌な話でした。


んーまあ、そうですね。でも、その予感はしてたんで大丈夫でした。

− 和田のひとりごと

どこまでいっても、感情を振り回される重永さんに、「この企画が世の中に広がり、他からもオファーきて“引っ張りだこ”になるかもしれないですね」と話をすると、「AND SPACEさんだけで充分です!」と強めに、いいきられてしまいました(笑)

みなさまに、次回ご紹介する「本のテーマ」は?

「今回のお題は、すごく気に入ってます!」とニヤつきをおさえきれない谷川が出した次回のテーマは、「中身が空っぽの本」
このテーマを受け、「ここで、何個か思いつくのは自分としても楽しい」と重永さんはホッとした表情。
2冊縛りを強く推す重永さんの希望は、吉と出るか凶とでるか…!


楽しみに待っております。ふふふ…あっはっはっはっはー。


なんで、そこで笑うんですか!抑えきれてないから、気持ちが!

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▲ドSとドMの楽しそうな表情

この対談の模様はユーチューブ動画にも

ユーチューブ内では今回の抑え切れていない谷川のニヤつき度や、重永さんの焦り度もリアルに見ることができます。
ぜひ、リアルな「本を強制買取させられるサービス」の空気感を動画でもご覧ください。

今回の本に興味を持っていただけた方は、西日本書店さんに相談するか、AND SPACEにお越しください!

西日本書店さんのホームページはこちら

以上、動画の外側で今後も見守るつもりだった私が、次回の「テーマ出し役」に任命され、ユーチューバーデビューが決定。
どうか、どうか、暖かな目で見届けてください!では、また来月にお会いしましょう!

バックナンバー


Vol.1「創作意欲が湧く本」


Vol.2「価値観を変えてくれる本」


Vol.4「中身が空っぽの本」


Vol.5「The 本」

和田

この記事を書いた人

ずーっと絵と子どもが好き。だから、高校時代にデザインを学び、短大で保育士資格も取得した、素直さ全開のほんわか天然ガール。デザイナーとして活躍した前職のスキルを活かしつつ、AND SPACEでは一歩先のディレクター&コピーライターにステップアップ。持ち前の愛嬌と愛想の良さを発揮して、Webでも紙でも、案件ひとつひとつを丁寧にこなしている。たまに、「根拠もなくやってみようタイプの自分」が表に出すぎて裏目に出たりもするが、経験を積みながら“上手な立ち回り”も徐々に身につけてきている。