Date: 2016/12/05

Photoshopの金加工の作り方

僕はPhotoshopを多様したグラフィックデザインを長年やってきたのですが、その中でもあまり周知されていない(自分の周りでは知ってる人がほとんどいない)Photoshopを使ったテキストの金加工を解説いたします。
※PhotoshopのバージョンはCC2015.5.1です

1.新規ドキュメントを作成し、タイトルにするテキストを入力

今回はB4サイズの広告デザインをすることを想定して新規ドキュメントを作成します。
テキストは例として「WINTER SALE」としておきます。

新規ドキュメント_ウィンドウ 新規ドキュメント_ビジュアル

2.レイヤー効果のベベルとエンボスを適用

レイヤー効果のベベルとエンボスを下記の数値で適用する。
※シャドウの色はK100です。
※レイヤー効果の数値は、後で調整することになるので、ここで完璧にする必要はありません。

ベベルとエンボス_メニュー ベベルとエンボス_ウィンドウ ベベルとエンボス_ビジュアル

3.レイヤー効果のグラデーションオーバーレイを適用

レイヤー効果のグラデーションオーバーレイで黒から白へのグラデーションを適用する。
※黒はK100です。

グラデーション_ウィンドウ グラデーション_ビジュアル

4.レイヤー効果の光彩(内側)を適用

レイヤー効果の光彩(内側)を白で下記の数値で適用する。
※この数値も後ほど調整する可能性があります。

光彩内側_ウィンドウ 光彩内側_ビジュアル

5.レイヤー効果のサテンを適用

レイヤー効果のサテンをK100で下記の数値で適用する。これでレイヤースタイルは完成です。
※この数値も後ほど調整する可能性があります。

サテン_ウィンドウ サテン_ビジュアル レイヤー効果完成

6.調整レイヤーのトーンカーブを作成

新規調整レイヤーのトーンカーブを作成し、下記の通りカーブを調整します。
さらにトーンカーブレイヤーを複製し、下記の通りカーブを調整します。

トーンカーブ_メニュー トーンカーブ_ウィンドウ1 トーンカーブ_ビジュアル1 トーンカーブ_ウィンドウ2 トーンカーブ_ビジュアル2 トーンカーブ_レイヤー

7.調整レイヤーのチャンネルミキサーを作成

新規調整レイヤーのチャンネルミキサーを作成し、CMYKそれぞれを下記の通り調整する。

シアン=シアン0,マゼンタ0,イエロー0,ブラック0
マゼンタ=シアン0,マゼンタ0,イエロー0,ブラック100
イエロー=シアン0,マゼンタ0,イエロー0,ブラック200
ブラック=シアン0,マゼンタ0,イエロー0,ブラック100

チャンネルミキサー_メニュー チャンネルミキサー_シアン チャンネルミキサー_マゼンタ チャンネルミキサー_イエロー チャンネルミキサー_ブラック チャンネルミキサー_レイヤー チャンネルミキサー_ビジュアル

8.調整レイヤーのレベル補正を作成

新規調整レイヤーのレベル補正を作成しCMYKそれぞれを下記の通り調整する。

シアン=0,1,200
マゼンタ=0,1,180
イエロー=30,1,200
ブラック=0,2,150

レベル補正_メニュー レベル補正_シアン レベル補正_マゼンタ レベル補正_イエロー レベル補正_ブラック レベル補正_ビジュアル レベル補正_レイヤー

9.最後にレイヤー効果や調整レイヤーの数値を再度調整し、フォルダにまとめマスクする

再度それぞれのレイヤー効果や調整レイヤーの数値を調整する。
このままだとテキストの下のレイヤー全てに調整レイヤーの効果が適用されてしまうので、調整レイヤー全てを一つのフォルダにまとめ、そのフォルダに対してテキストの選択範囲でマスクをかけます。
以上で完成です。

最終のマスク 最終

調整レイヤーを変えれば色の変更もできいろいろと応用がききますので、何かで必要になった時に是非ご活用ください。

今井

この記事を書いた人

幼少期に鎌鼬に腕を斬られた男(本人談)。学生時代はバスケに没頭。得意な絵と、好きなスポーツで仕事がしたいと考え、専門学校卒業後はバスケグッズメーカーに入社。2年間勤めた後転職し、2社目で谷川と出会う。デザイン部部長まで出世するも、独立のため退職。谷川から外注として仕事を受ける中、声をかけられ入社、現在に至る。全てにおいて信頼が厚く面倒見がよい。ディレクション力の更なる向上を目指し、日々仕事に取り組んでいる。