こんにちは、デザイナーのマエノです。
先にどうでもいい話してもいいですか?
あの、本当にショックなんですけど、永久脱毛ってほくろや濃いシミの部分は当てられないんですよ、レーザーで火傷しちゃうとかなんとかで!
で、私膝のほくろから2,3本毛がはえてて、他の毛は皆いなくなるのにこいつとは死ぬまで一緒なの!?とか思うともう、マジか〜って。
さて、今回はテレビ番組でよく見るテロップの作り方をご紹介します。
テロップ(telop)とは、テレビ番組で必ず見る画面の下に表示されるセリフの字幕のことです。
アレ、自分で作れたらかなりテンション上がりませんか?
学校の催し物とか、結婚式のおめでとうムービーとか、色んなシーンで絶対人気者になれますよ!保証はしませんが!
今回使用するソフトはAdobe Illustratorですが、Photoshopでも作れます。なんなら、テロップ専用の制作ソフトまであるらしいです。逆に教えてほしい。
それではご覧ください。
…の前に!アピアランスウィンドウを表示
皆さん、アピアランス機能は使っていますか?今回の作業はこのアピアランスがないと無理…というか、もはやアピアランスしか使っていないので、必ず表示させておきましょう。
アピアランスとは?という方は、とりあえずは「装飾」と認識しておくといいかもしれません。
アピアランス機能の良いところ
- 影や縁など様々な効果を重ねられる
- いつでも効果の仕様を変更できる
- データが重くなりにくい
- テキストをアウトライン化しなくて済むので、一から作り直さなくていい
- スポイトツールで他のオブジェクト・文字も同じ仕様にできる
要は、いくつも重ね着できるシャレオツ機能です。
慣れるとめちゃくちゃ便利!もう君なしじゃ生きられない!(生きられないわけではない)
テロップ例その1:すぐにできる王道デザイン
最初はシンプルで簡単なものからご紹介します。
田舎町の漁師さんに観光スポットを尋ねるシーンでよく見かけますね。
※ちなみに、今回のテロップのセリフはすべてフィクションです。
さて、まずはあれやこれやと始める前に、簡単な「袋文字」の扱いから掴みましょう。
「袋文字」とは、上の画像のテロップのように線で囲まれた文字のことです。汎用性が高く、画像やイラストの上においても読みやすいスーパーヒーロー。テロップ以外にも、ありとあらゆるシーンで多用されています。
やってはいけない袋文字の設定
そんな便利な袋文字ですが、この2つだけはやっちゃわないように気をつけましょう!
いわゆる、「初心者っぽい」見た目になってしまいます。
作り方
さて、肝心の作り方ですが、画像と同じ設定にすると完成です。
驚くほどすぐできるので、是非お試しください!
使用フォント:游ゴシック体 Bold
↓アピアランス設定↓
左下の「新規線を追加」「新規塗りを追加」「新規効果を追加」ボタンからすべて作成していきます。
テロップ例その2:ハッキリしていて読みやすいデザイン
2つ目は、縁や影が強い固めのデザインです。
視認性が良いので、こちらも王道!というイメージがあります。
余談ですが、背景をぼかすと過去のダイジェスト映像みたいになってテンションが上がってます。調子にのって右上に「スタジオの◯◯さん」を置くと、もうこれは…これは、完全にテレビだ〜!!!
左上の時刻と天気の情報も「ある程度視聴率のある午前のワイドショー」っぽい!
わ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
作り方
さて、このデータは主に3つのパーツでわかれています。
強調したい部分は筆っぽいブラシ設定の下線・枠囲みなどを加えると「ちゃんとしてる感」を演出できるので非常におすすめです。
使用フォント:TBゴシックB Std Normal
↓テキスト①のアピアランス設定↓
↓テキスト②のアピアランス設定↓
↓テキスト③のアピアランス設定↓
特に言うことはないです。
テロップ例その3:嬉しそうに見えるかわいらしいデザイン
お次は打って変わって、グラデーションとぼかしが特徴的なデザイン。うっとりと恍惚な様子で話すシーンにぴったりです。
ずっと眺めていると「踊る!さんま御殿」の女性出演者が後ろに見えてきますね。
作り方
使用フォント:A-OTF 新丸ゴ Pro
↓アピアランス設定↓
光彩(外側)は黄色で「普通」100%にしています。
テロップ例その4:力強い熱血系デザイン
最後はぐぐっとうるさめのデザイン。
怒ったり、説得しているシーンでこの雰囲気のものをちょくちょく見かけます。
あ、右側の男性(代表)の顔面の怪我は普通に事故です。本当にアリ派の彼が殴ったわけではないので、通報はしないでください。
作り方
赤帯のテキストは、言葉の雰囲気に合わせて一部を筆文字しています。
使用フォント:A-OTF リュウミン Pro EH-KL
↓テキスト①のアピアランス設定↓
↓テキスト②のアピアランス設定↓
あとは背景に炎のフリー素材を置いたりしてテンションを爆上げしたら完成。
まとめ
- アピアランスなしでは始まらない
- 塗りは常に最上面に配置
- 優先順位を忘れない
- グラデーション・影・縁を加えればそれっぽくなる
はしゃぎたくて始めたテロップごっこですが、作れば作るほど普段のデザインの幅がぐっと広がりますね!
何より、色々と参考を見た結果、すごいの一言。
画面に映るのはほんの一瞬なのに、そんなに作り込む!?という、明らかにオーバーキルな素晴らしいデザインで溢れていました。
今回ご紹介したデザインもほんっっっの一部にすぎません。
少しでも気になった方は、テレビを観る際に意識して観察してみてはいかがでしょうか?
以上です。ありがとうございました!
頑張って貯金して、そろそろテレビ買います。
andspace
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