SaaS 【Software as a Service】

【読み:サース】

Saasとは、Software as a Serviceの略称で、一般的にはインターネットを経由し、クラウドサーバー上でユーザーが利用できるソフトウェアサービスのことである。

また、そのサービスを提供している企業のことを指す場合もあり、その場合は「SaaS企業」と呼ばれることが一般的である。

 

従来までであれば、インターネットを経由してサービスを利用できる仕組みを「ASP(Application Service Provider)」 とほぼ同義語であったが、近年のクラウド上で稼働するサービスの普及により、呼称が分岐し始めた。

主なSaaS製品として、Microsoft社が提供する「Microsoft Office365」、Google社が提供する「G Suite」、Adobe社が提供する「Adobe Creative Cloud」などが挙げられる。

 

SaaSのメリットとして、ユーザー側は初期投資が比較的少額済むことや、管理を一元できること、常に最新の状態の製品を利用できることが挙げられ、提供側は一度認知させてしまえば新規の営業をかけずともユーザーの獲得が容易であったり、持続的な売上に繋がりやすかったりといったことが挙げられる。

しかし、ネットワーク障害があった場合に利用できなかったり、国外のクラウドを経由している場合、万が一データ喪失してしまった際の責任の所在が不明確であったり、セキュリティ面で100%の保証がされていないなどのリスクがある。

 

各国のIT企業は、シェアの高いSaaSを開発することで自社の価値創造が容易になるため、優秀な人材、開発に対するコスト、シェアの奪い合いに惜しみない企業努力を注ぎ込んでいるのが近年の流れであるのは間違いない。