シゴトへの想いを未来へ伝えるため
丁寧なヒアリングから生まれたロゴマーク

大阪府摂津市で、住宅や店舗の建築・リフォームを行う花岡工務店は、むかし気質の職人を多く擁し、高い技術力と人間力が魅力の工務店です。

通常の請負案件以外に、買い取った物件をリフォーム販売する別事業をさらに展開していくために、「新しさのあるロゴが欲しい」との依頼をいただきました。

お客さまが描き起こしていたラフ案をもとに、デザイン制作はスタートしましたが、最初のステップはとことん“想い”に耳を傾けることでした。

「人の縁を大切にする職人集団」
企業の根っこをロゴデザインに昇華

お客さまから提供されたロゴのラフは、英語3文字を使った案でした。

しかし、ロゴを制作する理由などをヒアリングヒアリングとは、対象者である顧客の抱える課題、問題点について聞き出すことである。 ビジネスにおけるヒアリングは、「クリエティブ、提案に必要な情報を引き出す」、「コミュニケーションを取り良好な関係性を構築する」が主な目的である。 物事が始まる起点となるため、非常に重要なアクションである。していくと、「花岡工務店」という日本語名ではかっこいいロゴにならないという先入観を持たれていることが分かりました。

深い意味のない今風の英語ロゴを作る方向性も検討材料になりますが、「花」と「岡」という自然を強く意識できる単語や、美しい字面の社名をロゴデザイン化する別軸を提案。

ヒアリングヒアリングとは、対象者である顧客の抱える課題、問題点について聞き出すことである。 ビジネスにおけるヒアリングは、「クリエティブ、提案に必要な情報を引き出す」、「コミュニケーションを取り良好な関係性を構築する」が主な目的である。 物事が始まる起点となるため、非常に重要なアクションである。の際、「人の縁を大切にする職人集団」であるとの誇りが会社の根っこにあることも分かり、魅力が詰まった「花岡工務店」の文字を立たせるデザイン制作に着手しました。

「誠実」が花言葉のスミレをモチーフに
つながる「縁」を円で表現

ロゴは、名刺・封筒・看板・制服・社用車など多彩な活用が予想されるため、柔軟に運用できるよう「シンボルマーク」と「ロゴタイプロゴタイプとは、図案化・装飾化された文字・文字列がデザインされた意匠文字のことである。 ブランド名や社名、商品名などを印刷・表示する際に使用される。」の組み合わせで制作。

会社として最も大事にされている職人たちと仕事、世界との「縁」、印象的な社名の「花」と「岡」をモチーフに設定しました。

シンボルマークは、大工道具の「墨入れ」が語源とも言われ、「誠実」が花言葉のスミスミとは黒色のこと。CMYKのK（黒）の意味として使われており、「スミ100％」「スミベタ」「スミ文字」という使い方をすることがある。レと、つながる縁を「円」をモチーフにデザイン。

茎部分に余韻を持たせることで、これからつながっていく縁と広がりを演出しています。

柔らかい印象のシンボルマークに
直線基調で現代的なロゴタイプを＋

社名のロゴタイプロゴタイプとは、図案化・装飾化された文字・文字列がデザインされた意匠文字のことである。 ブランド名や社名、商品名などを印刷・表示する際に使用される。は、安定感あるフォルムと、高さを感じさせる斜線を織り込み、小高い丘（岡）を表現しました。

曲線基調で家紋のような柔らかい印象のシンボルと、直線基調で現代的な印象のロゴタイプロゴタイプとは、図案化・装飾化された文字・文字列がデザインされた意匠文字のことである。 ブランド名や社名、商品名などを印刷・表示する際に使用される。を組み合わせることで、より印象に残るデザインに。

また、工務店らしい力強さも感じてもらえるよう、整然としたバランスのデザインに仕上げました。

ロゴが、花岡工務店全体のブランディング「ブランド」というのは、ある商品を別の類似した商品から区別するための一連の要素である。商品のデザインやシンボルマーク、ブランドロゴ、商標、名称、キャッチフレーズ、記号など、様々な要素が組み合わさってブランドを形作る。そして、そのような「ブランド」を消費者に認知させ、市場におけるニーズを知り自社（製品、商品）の強み・ポジションを明確化するのが「ブランディング」という活動である。はもちろん、むかし気質の職人達と会社の想いを共有してもらえる媒体として機能するよう、細部にまでこだわっています。