白雲山 迎乗寺 寺務ツール一式

  • #グラフィック
Client
浄土宗迎乗寺

統一感ある配色と「雲」のデザインでまとめた
紙袋・包装紙・封筒・名刺

奈良県天理市の浄土宗白雲山迎乗寺が日常的に使用する「寺務ツール」の中から、紙袋・包装紙・封筒・名刺をデザインしました。

デザインのメインモチーフとしたのは、山号「白雲山」からインスピレーションを受けた“雲”。
また、全ツールのベースカラーは、住職の要望に応え、ベージュに近いオフホワイトで統一しました。
迎乗寺に出入りする檀信徒や一般参詣者、住職・副住職に縁ある方々の目にとまる実用的なアイテムの数々を、統一感あるデザインに仕上げることで、お寺に関わる人々の一体感の創出を図りました。

慶弔両方に対応できる「紙袋」と
寺名のロゴがかならず視認できる「包装紙」

紙袋は、年間行事の際に記念品を入れたり、お祝いごとの贈答品を入れる「慶事」もあれば、年回忌などの法要時や通夜・葬儀といった「弔事」の場面での使用も想定されます。

そこで、紙袋のデザインは、両方のケースに対応できるツートンカラーとし、派手になりすぎない文字の大きさや雲の柄の配置としました。
また、主に塔婆を包むために使用されている包装紙のデザインも、色を多用することなく、慶弔両方に対応できる仕様としました。
全体に配置した大小の円形ロゴと寺院名は、向きを問わずに使用できるように天地を規則正しく反転しています。
幅10cmほどの塔婆を包んだ際に、かならずロゴか寺院名のいずれかが視認できるサイズ感に仕上げています。

開封率の上昇につながる「カラー封筒」と
上品さと洒落っ気を併せもつ「名刺」

年に数回、すべての檀信徒の自宅宛に書面を郵送する迎乗寺にとって、封筒は重要なツールです。
受け取った檀信徒の興味関心に少しでもつながり、お寺からの案内に目を通してもらう機会を増やすために、「開封率」の向上は重要なファクターとなります。

ベースとなるカラー封筒は、できるだけ他の郵便物に紛れることのない色を選択し、宛名欄を除く封筒の各所にデザインを施しました。
奈良県外にも多くの檀信徒を抱える迎乗寺ですが、実際に開封率の高まりを実感されており、封筒のデザインそのものが話題の種になることもあるそうです。

また、住職・副住職の名刺も、その他ツールと色使いやフォントなどを統一。
手触り感のある用紙を使用し、上品さと洒落っ気を併せもつ名刺に仕上げました。