此花区社協
ひきこもり
見守り相談室
冊子デザイン

  • #グラフィック
Client
此花区社会福祉協議会

繊細な題材だからこそ明るく表現
対象者の足がかりを築くための媒体

大阪市此花区社会福祉協議会は「誰もが安心して暮らせるまちづくり」を目指し、さまざまな事業を推進することで地域福祉の向上に取り組んでいる民間の福祉団体です。

その中のひとつである「ひきこもり見守り相談室」では、主に地域から孤立し孤独死のリスクが高い要援護者を対象としています。
しかしまだ知名度が低い事業なため、まずは社協に訪れる方々に向けて、ひきこもりについて相談できる窓口があることを伝えるためのデザインを考案しました。
当事者の方だけでなくその親御さんや地域住民の方々が抱える、心配ごとや困りごとを相談できる場所があることを知っていただけるように、目を惹きやすいデザインになるよう心がけました。

ひきこもりのその後を描いた両面表紙
物語仕立てで印象深いビジュアルに

今回は外面がどちらも表紙として成り立つように、ストーリー性を重視したイラストで表現しました。どちらも相談室に赴いて変化が起きたことを訴求広告や販売においてユーザーの購買意欲をかきたてること。 広告デザイン制作の業界では購買意欲だけではなく行動意欲をかきたてることも広義にとらえて使用される。しています。

「ひきこもりをやめたきっかけはなんだったのか?」と問いかけ、
答えとその後を見せるだけでなく、中面への導線になるような印象深い表紙を提案しました。
また、その他福祉関係の冊子とテイストが違った表紙であることから、当事者に限らず、様々なユーザーの興味を誘うことも目的としています。

着地点がない曖昧な不安感を
ポップに可視化

知らない惑星に降り立ち、船の扉を開けた時の宇宙飛行士は、どんな気持ちだったのだろうか。
海の上から射す温かな光を身体全体で浴びたら、どんな心地なのだろうか。
そんな不安と好奇心と期待が入り混じったイラストを提案しました。

中面にも扉があるように、
「自分の世界」と「外の世界」の出会いを表現することを大切にしたデザインで統一させました。