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Date: 2019/04/14

除光液を使っていろいろな素材にトナー転写をやってみた!

暖かくなってきましたね!みなさん、今年はお花見いきましたか〜?こんな時期はいろんな意味でムズムズが止まらない小松です。
ハ〜〜〜〜〜〜ックショイ!!

話は変わって、先日、小物から家具まで自ら作るDIY好きの友人宅を訪ねた際、とっても素敵な木箱に遭遇したんです。(参照写真はない)
その木箱は小物入れとして使われていて、木の蓋を開けると、大小の四角いホーロートレーの中に時計やメガネがきれいに並んでいました。
しかも外側はヴィンテージウッドで、箱の側面には手書きのロゴがダイナミックに印字されていたんです!
く〜〜〜〜〜っ、異素材の組み合わせとか、DIYだけど甘くなりすぎていない雰囲気がとても好み!!って、こんなに熱弁するくらいなら、なんで写真撮らなかったんでしょうねぇ〜まったく。

その印字されたロゴをよく見てみると、どうも直接書いたような感じではなかったので、彼女に聞いてみると「トナー転写」であることがわかりました。

トナー転写って、なんぞや?

コピー機に通せない厚みのあるものや、立体物などの素材にレーザープリンターで出力した文字やイラストの図版を移すことをトナー転写といいます。転写することを目的とした「転写シール」もありますが、今回使用するのは一般的なコピー用紙とアセトンと水の入った除光液です。

以前ブログでご紹介したスタンピングリーフもトナー転写のひとつ
http://andspace.net/blog/hakuoshi/

トナー転写をする際の注意点

レーザープリンターを使用するべし

プリンターにはレーザーとインクジェットと大きく分けて2種類ありますが、転写にはトナーを使ってプリントするレーザープリンターで出力した用紙を使ってください。
ちなみにトナーとは色材として黒鉛や顔料を付着させた、非常に小さな粒状の透明な樹脂からできている粉のことで、このトナーを紙にドラムで圧着して印刷していくのがレーザープリンターです。
一方、インクジェットプリンターでは、インクを直接用紙に噴きつけることで印刷をするためインクが紙に吸着されるので除光液を使った「転写」には向いていません。
コンビニに設置されているのもレーザープリンターなので問題ないのですが、文字や図版は左右反転でプリントすることをお忘れなく!転写なので、逆になっちゃいます。

除光液はアセトンと水が入っているものを選ぶべし

除光液のあの「ツン」とした独特のニオイが苦手って方も多いのではないでしょうか。しかしそのニオイこそ「アセトン」のニオイなんです。
樹脂と顔料で出来ているマニキュアをサッと拭き取ることができるのも、このアセトンのおかげです。しかし、油を溶かす性質も持ち合わせているので除光液を使ったあと爪や指がカサカサするのは必要な油まで落としてしまうからなんですよね。お年頃にはカサカサは辛いっ。

しかし、今回の目的はあくまでもきれいに転写をすることです。爪にやさしい「アセトンフリー」の除光液も出ていますが、アセトンが入っていないと転写対象物にトナーがうまく定着しないので今回はどうぞ、やさしさを選ばないでください。

そして、必ず換気してください

いろいろな素材にトナー転写をしてみよう!

当初木製の箱のみに転写する予定でしたが、あの素材はどうだろう、こっちは?などと考えていたらたくさん試したくなったのでガラスや陶器、本革まで用意してみました。

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もう、こうなったら片っ端から試してみるっきゃない!!

必要な道具たち

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  • 除光液
  • レーザープリンターで出力した図版
  • クリアファイル
  • マスキングテープ
  • 先の丸い木製品
  • ヘラ(広い面積を擦る際に便利)

この写真にはないですが、図版を切るカッター(またはハサミ)と、除光液が机や不要な場所についた際に拭き取るペーパータオルもあった方が良いでしょう。

先程もお伝えしましたが、除光液はアセトンと水が含まれているものを使用してくださいね。

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どの素材もそうですが、転写する前に表面の汚れを落としておいてください。
油分があると定着しにくいと思ったので、私は除光液を染み込ませたペーパータオルを使用しました。

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このトナー転写が成功したらテンションがあがるや〜ん!ということで、第一弾は「陶器」でトナー転写の実験スタート!

陶器素材にトナー転写

出力した紙をカットして、トナーのついた面を下にして転写したい位置にマスキングテープでしっかり固定します。

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その上から除光液を垂らして紙と陶器を密着させて先の丸い木製品等(ボールペンの蓋などでもOK)で絵柄を擦っていきましょう。

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除光液は、液体自体が蒸発しやすい性質なので、もし途中で乾いた場合は追い除光液をかけて再度ゴシゴシ擦ります。

全体を擦ったあと、2〜3分置いて紙が乾いてきたらそっと剥がしてみてください。

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あれ!?
全然転写できていない。

第一弾だもの。
こういうこともあるよね〜と気を取り直して、レベルの高そうなガラスの曲面にチャレンジ!

ガラス素材にトナー転写

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先程の陶器よりも酷い仕上がり。

ガラスで曲面だもの。きっとトナーの定着が難しいんだわ。

プラスチック素材にトナー転写

同じ曲面でもプラスチック製品ならトナーがうまくのるかも!
そう思いながら除光液を染み込ませたペーパータオルで容器を拭いた瞬間、

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白!!!!!

プラスチックの表面が除光液に溶かされて細かな傷ができた模様。
まさかの事態でしたが、プラスチックの原料は石油ですもんね〜。そら溶けるか。

アルミ素材にトナー転写

次に手にとったのはアルミ製の小さなボトルです。
ちょっとした小物入れに…

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転写以前に私の圧力で蓋が凹んでしまいました。

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そして転写もほぼできていない。

はい、次!

革素材にトナー転写

お次は、革素材です。
しかも染料で赤く染めた本革です。
ここにうまく図版が載るとかっちょいいんだけどな〜

と、先程までと同じ手順で除光液を垂らしてみると、革を染めていた染料が溶け出し、あれよあれよという間にコピー用紙に移ってきたのです。

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赤いから余計に怖いじゃないか!

染料が手につくのが嫌だったので、クリアファイルごしに擦ってみます。

き…汚い。
クリアファイルを剥がして、しばし乾かします。

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じゃん!!!
染料が溶けて大変なことになっていますが、やっと、やっとトナー転写が成功しました!

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どうです、とっても味があるでしょう。
もしかすると染料で染めていない革だったらうまくいったのかもしれませんね。

ちなみに、こちらが青くてラメラメの合成皮革バージョン。

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こちらもわずかでしたが、染料が溶け出しました。

木製素材とMDFボードにトナー転写

最後は、木製品とMDFボードです。
木製素材は様々なブログで成功事例として取り上げられていたので、正直、これは成功するだろうと踏んでいたので後回しにしたんですよwうふふふ(ヤラシ!)

せっかくなので、フルーカラーで転写にチャレンジ。
素材が平坦で、なおかつ広い範囲に転写をするのでヘラも併用してみます。

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MDFボードを乾かしている間に、桐箱も転写スタート!
要領が分かってきた+湾曲していないのでとってもスムーズです。

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はい、こちらMDFボードの仕上がりです。

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ボードの色にトナーのかすれ具合がマッチして良い感じです。
もっと南国感を出した方が可愛いのでは?そう思った私は、パイナップルの上下に蛍光色のマスキングテープを貼り付けて、テープ自体を擦ってみたんですが、テープのインクが染み出して、結果ただのシミになってしまいました。

やるんじゃなかった。

しかし、桐箱はMDFボードを更に上回る仕上がりになったんですよ!

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すごいぞ、桐箱〜!!!きれいだぞ〜、桐箱!!小松大興奮!

これぞトナー転写!
くっきり、はっきりパイナップルが転写できました。

まとめ

色々な素材を試した結果、トナー転写に向いているのは木製素材とMDFボードであることが判明しました。
転写シールを使えば曲面のガラスやプラスチックはもちろん、顔や腕にボディペイントをすることもできるようですが、転写の対象物が木製素材であればコピー用紙で十分きれいに転写できるので、お試しあれ!

小松

この記事を書いた人

高知出身のAND SPACEのオカン的存在。生来、絵を描くことが大好きで、壁に描いては親から目玉を喰らっていたほど。専門学校卒業後は印刷会社・広告代理店で10年以上デザイナーを務める。高知県美術展覧会グラフィック部門で最高権威の「特選」を受賞するなど、商業デザインとは違ったベクトルの作品づくりも活動中。紙からWebまで、クラシック・流行りのテイスト、デザインなら何でもござれで幅広く活躍中。