大量のフォントは分類が大切!まずは選びやすい環境を整える
第一回の&_Noteは、皆さんが一度は悩むであろう、パソコンにインストールしたフォント管理についてのお話です。
最近何かと話題のポケモンGOではないですが、メインとなるモリサワフォントやデフォルトフォント以外に、案件やイメージに合わせて購入したり、商用フリーのフォントをコンプリートするのは密かな楽しみです。
欧文だけでなく、使いやすい和文のフリーフォントもたくさん出回っているので、ついインストールしたくなってしまいます。
その反面フォントは増えるばかり。
あれ?あのフォントどこだったけ~。となることもしばしば。これでは、無駄な時間がかかってしまいますし、フォントの容量は意外と容量が大きいのでパソコン自体にも負荷がかかります。
そんな問題を解消するためにも、アンドスペースでは、昨年意を決してフォントの一斉整理をしました。
1.フォントをグループで分類
&_の場合、元々パソコンに入っているデフォルトフォント、基本となるモリサワフォント以外に、本を購入してインストールしたもの、更には商用で使用可能なフリーフォントなど様々なルートから入手したフォントを利用しています。 まずは、これらの大量にあるフォントを入手ルートでグルーピングしていきました。 そうすることで、管理しやすいだけでなく、どれがフリーフォントなのかが分かるので、著作権や商用として本当に利用できるか等も改めてひとつずつチェックできました。
ダウンロード当初はOKだったものも、知らない間に商用はNGに変わっていた!なんてこともありますし、フリーフォントは便利ですが使用する際に注意が必要ですね。 更に、グルーピングしていく際に、フォントファイル自体にMacのタグカラーで色分けをしていきます。モリサワフォント=レッド、フリーフォント=グレーなどとルートごとにタグカラーを付けることで、このフォントはこのグループだということが、より分かりやすくなります。2.グループごとのランク付け
次に各グループごとに、フォント一覧管理シートをNumbersやスプレットシートなどで作成。(WindowsならExcelなど)
シートにはフォント名とタグカラーの色(ラベル区分)、ダウンロードフォントの引用元URL、そして、大量のフォントを管理するための使用ランクをフォントごとに記入していきます。
この使用ランクがとても重要で、フォントをダイエットする時に一番の判断基準となるのが、使用頻度が高いか、低いかだと思うのです。
A=使用頻度が高い~やや高い
B=高くない~低い
C=使用することがない
上記の3段階でランク付けをし、最終的にはAランクのフォントのみを社内全員のパソコンにインストールし、使用するようにしました。
但し、フォントの使い方は人それぞれ好みやクセがあるので、個人の意見だけでは偏りがちになります。「あのフォント使いたかったのに…ショック」と後々ならない為にも、他のデザイナー達にも相談しつつランク付けはした方が懸命です。
おかげでパソコン全体の4割のフォントダイエットに成功!
どれだけ使用頻度の低い無駄なフォントを入れていたかって話ですよね。
最初、フォントを管理シート並べた時には、正直その数の多さにぞっとしました。
フォント名は同じでもL、R、M、B、Uなど太さの違うもの、またイタリックタイプがあるフォントまでですから、それもそのはず。整理には結構時間がかかります。
しかし、そのひと手間が、その後の仕事の効率化に確実に繋がるので「いつかやろう」と思っている方は、是非トライしてみてください!
小松
この記事を書いた人高知出身のAND SPACEのオカン的存在。生来、絵を描くことが大好きで、壁に描いては親から目玉を喰らっていたほど。専門学校卒業後は印刷会社・広告代理店で10年以上デザイナーを務める。高知県美術展覧会グラフィック部門で最高権威の「特選」を受賞するなど、商業デザインとは違ったベクトルの作品づくりも活動中。紙からWebまで、クラシック・流行りのテイスト、デザインなら何でもござれで幅広く活躍中。