Date: 2018/11/12

Webサイト公開後のチェック項目

Web制作の現場では、コンテンツの内容、デザイン、作業効率などはよく話題となりブラッシュアップも行われますが、すごく大事なのに疎かにされがちなのが公開後のチェックです。
今回はAND SPACEでマニュアル化されているWebサイトを公開したあとのチェック項目をお披露目します。
誤字脱字チェックしながらリンクチェックも行うなど、工程を同時にすすめるのではなく、1工程ずつ全てのページを見ていくようにしましょう。

誤字脱字のチェック

まずは校正と校閲を行います。

校正とは?

1つ前の工程と現段階の2つを比較し、誤りを正すことです。
修正漏れや修正の途中で変になっちゃったりしている箇所がないかチェックします。

校閲とは?

原稿に書かれている文章の意味や内容を読み、誤りを正すことです。
校閲はひと通り「素読み」をして誤字や内容の矛盾を見つけたあと、地名や固有名詞などの「事実確認」をしていく、というように、それぞれの作業を個別におこなうと精度があがります。

校正・校閲のコツ

原稿を作った本人は間違いに気づきにくいので、なるべくは第三者にチェックしてもらうようにしましょう。
どうしても本人が校正をおこなう場合は、原稿を作ってから時間を置くことで自身が客観的な視点に立つことで、ミスを見つけやすくすることができます。
また、できれば声に出して読むようにしましょう。
焦らずじっくりが一番大切です。
特に金額・電話番号・住所などの数字関係はミスしやすいのに重要な情報であることが多いため、入念にチェックしましょう。

画面表示のチェック

スマホ時のレイアウトチェック(レスポンシブ)

作業環境がPCであることが多いため、ついついスマホやタブレットでのチェックは疎かになりがちです。
ブラウザのターゲットモードなどでもチェックすることはできますが、ターゲットモードでは大丈夫なのに実機ではレイアウトが崩れていることなどがあります。
なので、なるべく実機で、かつ色々なデバイスでチェックしましょう。
最低でもiPhoneとアンドロイドの実機では必ずチェックするようにしましょう。
ちゃんと全ページ見るんだよ!

リンクチェック

Webサイトのチェックで最も面倒くさい作業かつ最も漏れが多いのがこのリンクチェックです。
ただただ面倒な作業ですが、きちんと全てのページで全てのリンクボタンをクリックしましょう。

画像の解像度とダミーの確認

作業段階では間に合わせで低解像度の画像やダミーの画像を使用していることが多々あるため、PCやスマホで閲覧した時に差し替え漏れしていないかチェックしていきましょう。

電話番号・fax番号・住所・メールアドレス等が挙動するか

電話番号やメールアドレスにきちんとタグが入っているか、また狙ったとおりのアクションになっているかチェックしていきましょう。

メールフォームの挙動とメール内容の確認

フォームに入力し、問題なく動作しているか、送り手と受け手に正しい内容のメールが届いているかチェックします。
テスト段階では開発者のメールアドレスで受信設定しているため、最後にクライアントのメールアドレスに変更し、テスト入力してクライアントが受信できているかまで確認しましょう。

ソースコードのチェック

OGP、twitterタグの有り無し

フェイスブックやツイッターでシェアされる際に表示する内容や画像をコントロールする各種タグを、入れるのか入れないのかを事前にクライアントと共有しておきましょう。
何も言わずに入れてなくて、中途半端に知識のあるクライアントの知人が突っ込んできたりして「バレないところは手を抜いているのではないか?」と思われたら最悪なので、予算とニーズに照らし合わせて事前に話し合いましょう。

altタグの誤字・漏れなど確認

altタグは無くても成立し、かつユーザーは閲覧することがないため、物凄い長期間に渡って誤字脱字に気づかなかったなんてことも多々あります。
もちろん、SEOの観点からすれば入れていないなんてもっての外です。
全画像に入っているのか、内容は適正か、誤字脱字がないかチェックしましょう。

titleタグ、metaタグ、keywordやdescriptionのチェック

altタグのチェックと同様、サイトを閲覧する分には影響のない領域のため、逆に漏れやミスが起こりやすい箇所です。
けれどもSEO上では最も重要な要素の一つであるため、誤字脱字や漏れのチェックも当然ながら、内容がSEOとして上昇したキーワードと合致しているか、コンテンツ内容と差異がないか、検索中のユーザーに好まれる内容かチェックしましょう。

Google各種ツールとの連動チェック

Google アナリティクス、Google サーチコンソール、Google タグマネージャー、Google 広告などの各種サービスとの連動がきちんと動作しているかチェックします。
設定が失敗していて長期間に渡ってGoogle アナリティクスのデータが取れていなかったなんてことになったら大問題!
数日間に分けて、定期的に稼働しているかチェックしましょう。


次回は文字校正の詳細内容を書こうかなと思っています。
猫が大好きで猫アレルギーな谷川でした。

谷川

この記事を書いた人

「本気でぶつかる」第一人者。17歳でロンドンへ短期留学。18歳でデザイナーを目指し制作会社に入社。次第に個人での受注が増え、23歳で起業。以降、じわじわ組織化していく。2021年に社長を退き、現在は顧問的なポジションに。座右の銘は「どうせなら全力」。株式会社デリシャステイク取締役、株式会社BOB不動産取締役、株式会社上田酒店デザイン事務所取締役、大阪総合デザイン専門学校非常勤講師を兼任。肩書が多いため胡散臭いが、会ってみるとホントに胡散臭い(がんばれ!)。