Google広告に登録したから「さぁやるぞ!」って管理画面を見たら、「メニューが多すぎて、どうすれば良いか分からない!」「見ただけで思考回路シャットアウト!」てな感じで断念する方たくさん居てます。
僕もそうでした。
そこで今回は、初見トラップであるGoogle広告 管理画面におけるアカウント構成と構造のオハナシ
Google広告の登録については前回の記事を参考にしてください。
Google広告の登録のオハナシ
Google広告のアカウント構成
Google広告アカウントは、キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告の4つで構成され、左から広告の内容が細分化されていきます。
キャンペーン 1アカウントで最大10,000個作成可能
キャンペーンは、複数の広告グループをグルーピングしており、広告自体の配信管理・設定を行います。
使い方として、
販売する商品や予算の金額、店舗別、地域ターゲティングなど広告掲載の目的に合わせて使い分けます。
管理区分:日予算・スケジューリング(曜日・時間帯)・地域ターゲティング・広告掲載方式の設定・デバイス・対象外キーワード・配信ローテション・入札方法
広告グループ 1キャンペーン内に20,000個作成可能
広告グループは、複数のキーワードと広告文をグルーピングしており、適用されたキーワードに表示する広告文の管理を行います。使い方として、
広告文・キーワードの登録・管理で使い分けます。
管理区分:広告文・キーワード・対象外キーワード・入札方法
キーワード 1広告グループ内に20,000個(有効・一時停止含む)
宣伝したい商品やサービスに関連する語句です。
インターネットユーザーが広告主の入札(登録)しているキーワードを検索したときに、広告が表示されます。
使い方として、
そのままの意味どおり広告に合わせたキーワードの設定ですが、キーワードの種類、ランディングページごとに検索語句を変えるときなどは、広告グループと一緒にグルーピングすることで管理が楽になります。
管理区分:キーワードマッチタイプ・入札価格・カスタムURL
広告 1広告グループ内に400万個(有効・一時停止含む)
広告は、そのままの意味で検索結果に表示される広告文のことです。
タイトル、説明文、リンク先URL、表示URLから構成されます。
使い方として、
タイトル・広告の訴求内容・ランディングページのABテストなどで使います。
管理区分:配信キャリア・タイトル・説明文・URL
上記のように、Google広告のアカウントは、キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告の4つから構成されています。
アカウントの構成が理解できた上で、構造についても理解する必要がありますので、アカウント構造に関することをご説明します。
Googleのアカウント構造に対する考え方
従来のアカウント構造に対する考え方
広告代理店などが主流で行うアカウント構造に対する考え方は、
入札調整がしやすい且つ、狙ったキーワードへ狙った広告文を出すという狙いのもと、アカウント構造を細分化する考えが顕著でした。
分かりやすく言うと、1広告グループに 1キーワード です。
例えば、中古などを扱う家庭用ゲームの販売事業を展開している広告主であれば
「ゲーム 売る(完全一致)」
「ゲーム 売る(部分一致」
「ゲーム 販売(完全一致)」
「ゲーム 販売(部分一致)」
キーワードを、それぞれの広告グループに振り分けて運用するのが主流でした。
上記のアカウント構成のメリットは、
・キーワード単位で広告文を設定できる
・広告グループ単位で、キーワード単位の入札へそのまま反映させることができる
などがあります。
が、
それ以上にデメリットもあります。
特定の検索に対してアカウント内で競合が生じます。
検索「ゲーム 売りたい」に対して、「ゲーム 売る(部分一致)」「ゲーム 販売(部分一致)」が競合し、ユーザーに対して一定の広告文を配信できない。
上記により、
・意図通りの広告配信が出来なくなる、検索と登録キーワードの完全一致率が下がる
・広告グループ単位で正確かつ一定以上の量のデータが溜めることができない
・品質スコアの低下に繋がる
そして、最大のデメリットが、
品質スコア低下は、単価の上昇・表示順位の低下につながる
そ し て、
1度下がった品質スコアは、簡単には上がらない!
結果、余計な広告費が発生すること変になります。
現在のアカウント構造に対する考え方
2016年現在の考え方は、
『データを溜めて、いかにデータを生かすか』
という考え方になっています。
Googleでは、アカウント構造に「※hagakure構造」というアプローチを提唱しております。
このアプローチは、Googleプロダクトに共通する発想なのですが、ネット広告の運用をシンプルにすることで、工数を少なくすることに重きをおいております。
運用がシンプルになるがゆえに、深い広告訴求を行うことが可能になります。
その結果、アカウント再構築、自動最適化の導入、インプレッションシェアの最大化、ターゲティングなどの計画 ➝ 実行 ➝ 検証 ➝ 修正のPDCAサイクルをスピーディーに行うことが可能になります。
つまり。。。。
葉隠れ構造は、
サイトディレクトリ構造に沿った、シンプルな形のアカウント構造のことを指します。
トップページ > 大カテゴリページ > 中カテゴリページ > 詳細という、
サイトのディレクトリ、それぞれの階層の役割にあわせて、アカウント構造を対応させ、まずは各ページのデータを取り、効果測定を行いましょうということです。
※hagakure由来
提唱者であるGoogleの米満氏の出身地佐賀で、江戸時代、佐賀の鍋島藩の山本常朝が武士道の在り方を説いた著書に、『葉隠れ』という本があったことから
以上、Google広告内におけるアカウント構成と構造のオハナシでした。
次回からは、「【Google広告③】広告の種類とキャンペーンの設定方法」のオハナシをします。
<関連記事>
【Google広告①】アカウント登録・ログインの方法
【Google広告②】キャンペーンと広告グループの概要
【Google広告③】広告の種類とキャンペーンの設定方法
【Google広告④】広告グループの分け方とキーワード数
【Google広告⑤】広告キーワードの選び方・組合せ方
【Google広告⑥】広告キーワードの分析方法
【Google広告⑦】除外キーワードの設定方法
【Google広告⑧】代表的な広告の種類とその構成
【Google広告⑨】テキスト広告文の作成とコツ
【Google広告⑩】テキスト広告文の作成とコツ
【Google広告 番外①】管理画面リニューアルの説明
【Google広告 番外②】少額予算でGoogle広告を運用する場合の注意点
堀岡
この記事を書いた人父親が転勤族だったため、幼い頃から各地を転々とし、学生時代にアジア各地を放浪するなど、営業マンとして不可欠な行動力と即断力を自然と身につけてきた。AND SPACE入社にあたり、「転職するなら法人じゃなきゃヤダ!」とぶちかましてから5年。社内総選挙の結果、谷川の跡を継ぐ2代目社長に就任。広告業界で数々の成果をあげてきた思考の中心は、なんだかんだ営業マン。クライアントや代理店とのビジネストークは経験値が滲みでる。Web広告の知見と実績は社内随一。あと、もの忘れの酷さも社内随一。ファイ!