Date: 2017/03/20

デザイナーが簡単に独立する方法(アヤシクナイヨ)

こんにちは、AND SPACEの谷川です。
グラフィックデザイナーやwebデザイナーを仕事としている人にとって、独立を目標にしている人も多いと思います。
僕は23歳の時にわりとノリで独立しました。
独立するためには、開業届の提出など諸々の用意も必要ではありますが、一番のハードルは「仕事を受注すること」だと思います。
なので、今回は独立して「とりあえず食いつなぐ」ために、仕事をとる方法をまとめました。

駆け出しフリーランスの心得

まずは、フリーランスとして仕事をする上でのオススメの心得です。

1.どんな仕事も受けちゃう

約10年この業界で仕事をしていますが、初めてのお客様の場合、未だに一回お仕事をしてみるまでどんな方なのかは分かりません。
「簡単な仕事」と言ってエゲツない修正を繰り返すお客様もいましたし、最初は怖そうだったけど今ではとても良い関係のお客様もいます。
チラシ1枚のデザインでも、お客様によってかかる時間も全然違うため、デザイン費も読めません。
なので、割に合うか合わないかは最初はあまり考えず、できそうな仕事はなんでも受けてしまいましょう!

実際僕も最初の頃はなんでも受けて、割に合わない仕事が続いた場合は、後々金額の交渉をしたり、場合によっては以降のお仕事をお断りしたお客様もいます。
最初の頃は「最悪金額に見合わなくても、実績になったから良いや!」ぐらいで気軽にやってしまいましょう。
ただし、こちらが駆け出しである足元を見て、自分から「実績になるんだから安く(orタダ)でやってよ」と言ってくる人は、碌な事がないので避けましょう。

2.飲食店なら当たり前のことをする

デザイナー業界では、お客様に「遅いんですけどー」と言われた際に「他にもお客様がいるので我慢してください!」とか、クレームが発生した場合に「それはアナタがこうしたからでしょ!」と言い返してしまう人も結構います。確かにクレーマーな人は存在しますし、どんな要望も受けれいることはできませんが、何事もほどほどです。
レストランでお客様に「料理が遅い」と言われて、「他にもお客さんがいるんだから我慢して!」というレストランが流行るわけもありません。
「料理に髪の毛が入ってるぞ!」と言われて「それはアナタの髪の毛でしょ!」って言えませんよね。
なので、愛想よく、露骨に言い返さず、ハキハキと。飲食店なら当たり前のレベルの接客を心がけましょう。

3.納期を守る(約束を守る)

ものすごく当たり前のことですが、納期を守らない会社は結構あります。
でも、それはむしろチャンス!
他が守らないってことは、自分は普通の事をしているだけで、相対的に自分の評価が上がる算段です。
それ以外にも時間や約束をキチンと守り、お客様に報告・連絡・相談を徹底しましょう。
当たり前のことですが、それが出来てない大人もたくさんいるので、むしろそれをチャンスと捉えるとよいかと。

4.キチンと謝る

諸事情で納期が守れなくなったり、時間に遅れることもあります。
そんな時はギリギリではなくて、「遅れるかも!」ってなった時点で、遅れる可能性がある旨をお客様に連絡しましょう。
また、クレームが発生した場合も、お客様だけが100%悪いことなんて滅多にないので、もし言い返すにしても、自分が悪かった点を探し、その点をしっかりと謝罪してから言い返しましょう!
(できたら言い返さないほうがよいですが)

仕事の探し方1:知り合いに連絡しまくる

これは実際に僕がした方法です。
とりあえず携帯電話に入っている連絡先全てに電話します。(親兄弟・一度しか会ったことがない人を含め)
そして「デザイナーとして独立しようと思っている。どんな金額の仕事でもどんなしょうもない仕事でもするので、なにかないか。あるいはありそうな知り合いはいないか」と伝えます。
実際僕が独立する営業方法として行ったのはこれだけです。
あとはキチンと仕事をしていれば、クライアントが勝手に色んな人を紹介してくれるようになります。

仕事の探し方2:初めて会う人には必ず営業する

上記と同じような話ですが、新しく知り合った人には必ず自分がなにをやっている人間か、どんな仕事でもやる旨であることを伝えて、名刺を渡します。
名刺交換できた場合は、後日「会社に遊びに行ってよいですか?」と電話するとなお良いです。

仕事の探し方3:クラウドソーシングサービスに登録する

今はクラウドソーシングサービスというクライアントとクリエーターをマッチングしてくれる便利なサービスが多々あります。
まずは「クラウドソーシング」と検索して、全部に登録してしまいましょう。
もちろん自分から積極的に働きかければなお良しです。
月額や登録料が必要なものは最初は特にしなくても良いと思います(詐欺まがいも多いので)

仕事の探し方4:素材を作成して販売する

fotoliaやpixtaといった画像素材を販売しているサイトは、イラストやアイコンなどのデザイン素材も販売しているところがほとんどです。
そういったサイトに片っ端から登録し、よく売れている商品やクリエーターを研究し、自分で作ったデザインを販売するのもありです。
僕はそういったことをした事がありませんが、僕の友達でそれで生計を立てている人も実際にいるので、やり方次第ではクライアントを探して受注するいわゆる「オーダーメイド」よりも、稼げる可能性もあるようです。

他にも細かな注意点や「こうした方が良い」ことは多々ありますが、やり方も人それぞれなので、まずは失敗を恐れずに「一回失敗してから考えた方が早い」ぐらいの気持ちで取り組んでもらえたら良いかと。
借金と健康以外はだいたい後で取り返しがつくので、無理せず無理して頑張ってください!

谷川

この記事を書いた人

「本気でぶつかる」第一人者。17歳でロンドンへ短期留学。18歳でデザイナーを目指し制作会社に入社。次第に個人での受注が増え、23歳で起業。以降、じわじわ組織化していく。2021年に社長を退き、現在は顧問的なポジションに。座右の銘は「どうせなら全力」。株式会社デリシャステイク取締役、株式会社BOB不動産取締役、株式会社上田酒店デザイン事務所取締役、大阪総合デザイン専門学校非常勤講師を兼任。肩書が多いため胡散臭いが、会ってみるとホントに胡散臭い(がんばれ!)。