こんにちは。
4月から勤務形態が変わる予定で、落ち着かない鈴木です。
これまでは遠隔で在宅勤務でしたが、事務所に常時通勤できる範囲に引っ越しが決まりました。
そわそわです。
特に目新しいわけではありませんが、
最近自身で体験して改めて驚いた広告・印刷に関する事を2つ記します。
ほんっとに全然目新しくないです。
ただ、自分で体験して発見するって、やっぱりこう、実感が違いますね。
1. インクジェットプリンタで印刷されたDM
先日、洋長3封筒のDMが届きました。
加入しているイオンのクレジットカードの運営からで、
カード利用者専用ガン保険の案内DMでした。
それ自体はなんら変わったものではありません。
よくある、窓付封筒のフィルムから、印刷された自分の名前が見えるDMです。
いつもの様に軽く目を通してから捨てようと思い、中身を手にとって思わず読み込みました。
それはガン保険の案内でしたが、内容が非常に具体的だったのです。
「あなたの条件でしたら、月々540円から加入できます」
おそらく印刷に興味のない方ならわからないであろう品質の、
綺麗なインクジェットプリントA4数枚の案内でした。
そこから考えられるのは、「月々540円です」の部分が、
その人に合わせた内容に変えられているのだろうということ。
でなければ、オフセット印刷で大量に印刷した方が綺麗で安いのです。
それをせずにインクジェットプリントしている理由は、
顧客情報から、個別に内容を変え出力し、DMを送っているんだろうということでした。
(もちろん顧客数が少ないっていう可能性もゼロではないとは思いますが)
驚きました。
正直、検討しました。いいじゃんって検討しました。
どういう手順で印刷して封入して…と考えるだけでも手間だろうことが伺えます。
顧客が何人いるか、またどこがどんな括りで発行しているものかわかりませんが、
その人に合わせた見積もりを最初から送る。
これが、車の販売店ならわかります。
営業さんが車を販売した担当のお客様へ、
次の乗り換えについての見積もりを出して営業をかける。
ひょっとしたらイオンのクレジットカードもそれに近く、
1つの店舗がそこで管理している範囲でやっているのかもしれません。
それにしてもやはり規模は大きく、何人の人を使ってこれに取り組んでいるんだろうと、
そう思わされます。
大まかな括りや段階はあったとしても、個人で変わるはずの見積り。
「問い合わせしていただくまでもない、最初っからこっちで計算してお知らせしてやんよ!」
という意気込みと自信を感じました。
仕事なら、まるでよくできた先回りする部下のやることじゃないですか。
いや、最近の保険案内は違うのか?!
イメージで申し訳ないのですが、よく受け取るDMやお知らせは、
基本的にサービスの新規案内や改定報告、イベントの案内が多い様に思います。
なので、保険界隈の手法として普通のことならすみません。
それを支えているのが、インクジェットプリンター。
綺麗と言っても、A4を縁なし出力したのかインクだまりの汚れが用紙の端にある、
確かにインクジェットだという跡がありました。
オンデマンド印刷機やレーザープリンターでもそれは可能と言えば可能ですが、
インクジェットプリンターで出力するよりも割高で、現実的じゃありません。
最近のインクジェットプリントの品質と安さがあるからできる、
企業のサービスだと思いました。
陳腐過ぎても届かない。
意外と人は見てますからね。
私がね、結構イラっとするのはですね、
普段そういうことに興味もないし重きも置いていない人ほど、
選ばせると結構みんなちゃっかり金がかかってる方を無意識に選んでたりするんですよ。
わかっちゃうし選んじゃってるんですよ。
これ体感値で申し訳ないんですけど、
多くの人がそういうところで選んでるし見てるんですよ。
自分はそういうとこで選んでないって??
嘘つくな!選んでるんだよ!!無自覚な分タチが悪いよ!!!
…体感値で半ギレですみません。
最近のインジェットプリンタの印刷物は、オフセット印刷されたものと一緒にしても、
遜色ないレベルで綺麗なんだなと改めて思いました。
だからこそできることのメリットを見た気がしました。
2. 引っ越し業者の段ボール箱の印刷
結婚してから、数回引っ越しを経験しました。
これまでは地元密着型の、規模の小さい、価格の抑えられる引っ越し業者さんを利用してきました。
でも今回は、比較的急な引っ越しだったこと、また時期が3月末ということで、大手に頼まざるを得ない状態でした。
繁忙期ほど、大手の方が金額が安いものなんですかね。
見積りしてもらって、小規模さんの方では目ん玉飛び出る金額で驚きました。
お断りはしないけど、これくらい貰わないとやってらんない、またトラックの確保ができないという、そういうのを感じる見積り内容でした。
繁忙期におかれましては、どの業界もほんとご苦労様ですとしか思わないので、
その金額にびっくりしたものの、「そういう感じなんだな」と体感しました。
さてさて業者さんが決まり、引っ越し専用の段ボールを受け取ってびっくり。
「さ 3色印刷…!」
かの有名なパンダがマスコットのサカイさんを利用したのですが、段ボール箱が3色印刷。
しかも多分印刷されてない面が、ない。
どの面にも印刷がある。
パンダの下地の白・文字とパンダ柄、輪郭のための黒、
重要な事項をわかりやすくするための赤
白・黒・赤の3色…!
内蓋にさえ、社内スタッフ向けの注意書きが。
これまでの業者さんの段ボール箱が、ロゴと電話番号が黒1色で印刷されたもので、
それしか知らなかったので、今回とても衝撃を受けました。
最近、事務所移転で社内でも引っ越しがあったので、段ボール箱も見せてもらうとそれも3色印刷。
アリさんマークの引越社さんでした。
まじか。
なんで?なんで段ボールにそこまでお金をかけるの???
せめてパンダの下地にしか使っていない白は、なくても大丈夫なんじゃないかと感じました。
綺麗だけど、なくても大丈夫な部分。
それでも、昨今の厳しい社会の状態の中でそこを節約しないわけ。
理由は数個思いつきました。
まず1つ目は、ただの惰性で、発注当初からずっと同じ印刷をしている。
でもこれは、基本的にあまりない面かと思いました。
そういうことが見直されないほど、今の社会は優しいものではないと思うので。
2つ目は、ブランディングに於いて重要だから。
パンダがマスコットなのに、白をケチってる場合じゃない。
イメージを守るためのお金のかけ方。
たかが白1色。されど白1色。
そこはやはり守るべきクオリティのラインなんだろうなと思わせられました。
ここをケチると、現場の仕事のモチベーションにも関わってきたりするのかもしれませんね!
知らんけどね!!
3つ目は、引っ越し会社ができる最大の宣伝が、引っ越しというイベントそのものだから。
これが1番大きいのかもと個人的には思います。
だからダンボール印刷費を惜しまない。
それが宣伝になるから。
使い捨ての段ボールではあるけれど、できる範囲で、自然に目立った方がいい。
引っ越し会社が人の目に触れるのは、やっぱり引越しの最中だよなと、
そう考えさせられました。
ブランド化された野菜なんかの段ボール箱も、そういえば基本多色印刷で、
カラフルなものが多いですが、それについてはあまり驚きはありませんでした。
モノのパッケージとしてはよく意識している気はしますが、
引越しそのものが商品なんだという当たり前のことを、今回強く感じたのでした。
3. まとめのようなもの
上記の2点に、「最近自分が感じた印刷が関係してる体験」以外に共通点はありません。
なので、今回の記事をまとめられるとすると、
あることを知っていても、自分で体験する角度が違うと見え方が違うし、
そしてできるならいろんなことの色んな面をこれからも自分で体験したいなという事でした。
業田良家さんも漫画で言っておられます。
「すでに世の中にあるものでも、自分で発見しないと、それらは何の意味もないのだ」と。
いいです、業田良家さん。
なんでもやってみて発見して、自分の血肉にしたいものです。
そういう発見のお手伝いが欲しい際、アンドスペースはお手伝いできると思います。
なんども言っておりますが、分析が得意な会社だと思います。
ご入用の際は、ぜひお声をおかけください。
鈴木でした。
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