「しもしも〜」の平野ノラをはじめ、昨年Youtubeから一気に火がついた登美丘高校ダンス部の「バブリーダンス」で使用されてた、荻野目ちゃんの「ダンシングヒーロー」は盆踊りブームにまで発展しました。
最近では、一度聴いたら頭から離れね〜んだよ!あぁぁ仕事の邪魔だ!と弊社コーダー後藤を泣かせた「DA PUMPのU.S.A」。
DA PUMPめっちゃ懐かしい〜!よくカラオケで歌ってたわ〜なんて思ってテレビを観たら初期メンバーはISSAだけ。(でもあのポテンシャルは本当感心!!)
そんなわけで今週のブログは、ISSAと同い年の小松による、現在起きているリバイバルブームとデザインについてのお話しです。
まわるまわるよ〜時代はまわる♪
バブル当初、ど田舎で学生時代を過ごしていた小松は、「バブル」と聞いても正直ピンとくるものがなかったんです。唯一ジュリアナがテレビで取り上げられたときは、しっかりドキドキしました。
エネルギッシュだった80年代のリバイバル感を近頃感じることが多いのですが、音楽だけでなく、いろんな分野でも似たような現象がおきています。
どうもそれらの流行の背景には、SNSが大きく関わっているようです。
ファッション
80年代〜90年代初期に流行っていた「バブルおさがり」「パパのお下がりファッション」が10代〜20代の特に女子にウケているのをご存知ですか。
え〜!そんな時代に流行ったものが、しかもお父ちゃんの…などとテレビを観ながら思いましたが、確かにその次代の洋服は現代の大量生産された商品に比べて良質なものが多く、しかも今着ることで他の人と被らない一点物になります。
そして、派手な色や柄がインスタ映えするとか。
インスタでも人気の、ブルゾンちえみや渡辺直美も80年代ファッションを取り入れるのが上手です!
大量の洋服がタンスに眠っている40代〜50代の方、今すぐ古着屋さんに売りに行きましょう!!
製品
欲しい情報はすぐ手に入る「便利」に慣れたデジタルネイティブ世代の間では、「味があるもの(味覚ではない)」「不完全なもの」に注目しているようです。
アナログ音質でお馴染みのカセットテープや、バカチョン(放送禁止用語)とも呼ばれていたインスタントカメラ、ビデオカメラなど、どれも温かみを感じる「味がある」製品です。
場所
銭湯や、純喫茶、スナックなどが密かなブームのようで、どこも昭和レトロな香りがプンプンします。
実は私も純喫茶の密かなファンです。レトロな内装に、こだわりの食器でいただくコーヒー。
一人で利用することが多いのですが、とにかくね、落ち着きます。そして何故かナポリタンが食べたくなるんですよ。
ノスタルジックな純喫茶の中で食べる、ベーシックなホットケーキやレトロな内装をインスタにアップする若者も増えているそう。
ちなみに、若者の間では銭湯に行く友達のことを「セフレ」と呼ぶらしいので、お母さんそういう意味ではないのでご安心ください。
デザイン業界にも押し寄せる80年代ブーム
デザインを進めるうえで、Web上で配布されている様々な素材を利用することも多いのですが、昨年から80年代を彷彿させる素材が急激に増えてきました。
それらの代表と言っても過言ではないのが「メンフィス デザイン」です。
そもそもメンフィスとは何か?
メンフィス(デザイン)
メンフィス(Memphis)は1981年に結成された多国籍からなるデザイナー集団で、1980年代前半にイタリアを中心に世界のデザイン・建築に影響を及ぼした。またデザインにおけるポストモダンの代表としても一世を風靡した。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「メンフィス」はイタリアで生まれたデザイナー集団の名前だったんですね!
それまでの主流であった工業インテリアデザインとは一線を画し、奇抜でカラフルで、コミックやポップアート等に影響を受けたアヴァンギャルドなデザインで注目を集めたようです。
メンフィスのデザインはインテリアやプロダクトデザインに留まらず、服飾、エディトリアル、最近ではメンフィススタイルを取り入れたWebデザインも多数出てきています。(後ほどご紹介します)
特徴的なメンフィスデザインが、いつ、どこで、どのようにして生まれたのかが、YouTubeのムービー(但し、英語)で公開されています。
こちらがメンフィスの作品です。
※SSENSE 日本サイトより引用
自身の部屋に置くのは勇気が要りますが、なんともポップでカラフル、遊び心が溢れたインテリアです。
さきほどお話した、デザインに使用する素材を取り扱っているWebサイトの中でも、特に「freepik※」はメンフィススタイルのデザイン素材が豊富でオススメです。
その前に、メンフィススタイルといわれるための重要な特徴がこちら。
・アクセントとなる明るい色で彩られたフラットなスタイル
・幾何学的な形状(ときに写真が使われたりも)
・ストロークや波線でアクセントがつけられレファレンスポイントが示される
・高度に視覚的なsans serifのタイプフェースが、しばしばブロックやバブルスタイルのフォントで使用される出典:Web系海外メディア SeleQt(セレキュト)
これらのことを意識しながら、次にご紹介するメンフィススタイル参考デザインをご覧ください。
「メンフィス」のデザイン素材を検索
ビビッドな色使いと幾何学パターンが多いのがひと目でわかります。
単純にカラフルなものが好きなので個人的にはとても惹かれるデザインで、規則的なものが不規則に並んでいる様も面白く、見ているだけでワクワクします。
実際に使う機会はないかもしれませんが、冒頭でご紹介したカセットテープの素材も出てきます。
メンフィスのデザインはどこか未来的なイメージで、現代でも新鮮でインパクトがあるデザインです。
元々80年代のデザインですが、リバイバルすることで更に進化し新しいデザインへと変化しています。
※freepikにある画像素材は、freepikが提供しているものではありません。どちらかというと、画像素材のリンク集のまとめのようなものなので、利用規約やライセンスはそれぞれの画像素材によって異なるので商業利用の際にはご注意ください。
メンフィススタイルを取り入れたWebサイト
ミニマルデザインは相変わらず人気が高いですが、2018年は従来の常識や既存の枠をはずし、オリジナリティや個性を押し出したデザインのWebサイトが注目されるようになってきました。
そんな中でも、メンフィススタイルを取り入れたWebサイトをいくつかご紹介します。
ブロックやバブルスタイルのフォントもメンフィススタイルの特徴です。
ベースはモノトーンですが、動画のマスクに使用したブロックのフォントがページ全体に散りばめられています。
こちらもフォントがユニークでラインの使い方などにメンフィススタイルを感じるWebサイトです。
グラデーションやシャドウが白い背景に映えてきれいです。
背景全面に動画が使われていて、手前のコンテンツだけがスクロールする制作会社のWebサイトです。
いろんなコスプレをするハチドリが可愛いです。
普段から馴染みのある価格ドットコムの特設サイト。
1997年から2017年まで20年の歴史を、その次代を象徴する商品とともに紹介しています。
年代によって変わるデザインも面白いですよ。
カラフルな色を多用し、黒で締めているカラーリングがメンフィスを彷彿させます。
そしてページ推移の動きが凄い!(PC)
うぅぅあ〜、どうなってんの〜ってなりました!
これらの内容からも、古いと思われていた80年代のデザインが新しいスタイルになってきていることが伺えます。但し、流行っているからと言ってそのまま使うのではなく、クライアントの特徴や色にあわせてカスタムしながら上手に取り入れてくださいね。
最後に、バブル感が半端ない色々とツッコミどころ満載の素敵なWebサイトをご紹介しておきます。
同サイトの映像作品もぜひチェックしてみてください。
おったまげーーーー!!!
小松
この記事を書いた人高知出身のAND SPACEのオカン的存在。生来、絵を描くことが大好きで、壁に描いては親から目玉を喰らっていたほど。専門学校卒業後は印刷会社・広告代理店で10年以上デザイナーを務める。高知県美術展覧会グラフィック部門で最高権威の「特選」を受賞するなど、商業デザインとは違ったベクトルの作品づくりも活動中。紙からWebまで、クラシック・流行りのテイスト、デザインなら何でもござれで幅広く活躍中。