流行語大賞2017ノミネート候補一覧
- アウンヘーベン
- インスタ映え
- うつヌケ
- うんこ漢字ドリル
- 炎上◯◯
- AIスピーカー
- 9.98(10票の差)
- 共謀罪
- GINZASIX
- 空前絶後の
- けものフレンズ
- 35億
- Jアラート
- 人生100年時代
- 睡眠負債
- 線状降水帯
- 忖度(そんたく)
- ちーがーうーだーろー!
- 刀剣乱舞
- 働き方改革
- ハンドスピナー
- ひふみん
- フェイクニュース
- 藤井フィーバー
- プレミアムフライデー
- ポスト真実
- 魔の2回生
- ◯◯ファースト
- ユーチューバー
- ワンオペ育児
お恥ずかしながら30個のうち、6個は全く知らない言葉でした。広告を扱う者としては情けない結果です。 12月1日には大賞が発表されるとのことですが、今年はどれが受賞するのでしょうか!(個人的には「インスタ映え」が一番馴染みがありますが、きっと違う言葉になるんだろうなぁ)
うんこ漢字ドリルとの出会い
上記のユーキャン新語・流行語大賞2017のノミネート語の中で、一番私が気になった言葉が『うんこ漢字ドリル』でした。 一瞬、うんこと漢字ドリルが結びつかず「どういうこと!?」とパニックに陥ったので、直ぐさまGoogle先生に確認。 ドリルは小学1年生から6年生までの全部で6種類。全ての例文にうんこが用いられており、その総数なんと3018個種類!「なにこれ!おもしろいやん」と素直に思った私は、中でも一番興味を惹かれた表紙(うんこ先生が泳いでいるイラスト)の「3年生」向けのドリルを購入しました。 念のため言っておきますが、私は「うんこ」そのものが好きなわけではありません。そして、今回のブログには多々うんこが登場しますので、ご了承ください。ノスタルジックな想いを胸に学習スタート
私が小学生だった頃、同級生の男子たちはスカートめくりにはじまり、うんこだの何だの下品な言葉を発しては爆笑していました。一方おませな女子たちは冷ややかな目で男子をみる。この構図に懐かしさを覚える方も多いのではないでしょうか。 Dr.スランプアラレちゃんが大好きだった私の本心は若干嫌悪感は抱きつつも下品な言葉を平気で言える男子がちょっと羨ましくもありました。 そんな幼少期に想いを馳せながら開いた『うんこ漢字ドリル』。 開いて1ページ目にはドリルの使い方と特長が分かりやすくまとめられています。 その隣のもくじを見てみると3年生で覚える漢字がずらっと並んでいますが、意外と少ないなぁという印象。 左下の先生(眼鏡とヒゲのキャラクター)があっかんべ~をしているのはさておき、小学生時代と同様にHBの鉛筆と消しゴムを用意して学習をスタートしました。 漢字を書く枠もいちいち「うんこ型」です。例文を読んでは失笑したり、思わず「嫌やん!」などと突っ込んだりしながら楽しく漢字を書いていきます。しかも、書き順や漢字ごとの注意点をしっかり書いてくれているので、間違って覚えている箇所に気づけます。うんこだからといって、おふざけばかりではありません。 うんこの例文は実にバラエティに飛んでいます。うんこを敬ったり、馬鹿にしたり、擬人化したり。出したり、投げつけたり、うんこをうんことしてそのまま扱っているのだろうと思う例文もあります。次のページにはどんな例文があるんだろうと気になって次へ次へと進んでいけます。 特に楽しかったページをご紹介しておきます。例文だけじゃない!イラストにも込められたうんこ愛
例文を読むだけでも楽しいドリルですが、ページごとに描かれたイラストがこれまた素晴らしい。一般的にはネガティブなイメージの強いうんこですが、こんもりとしており色もピンクで可愛い。どことなくシュールなタッチで哀愁すら感じるものまであります。まぁ、中には「おっと!これはきつい」というイラストも混じってますがそれも面白いのです。 3年生向けのドリルのイラストの中で一番のお気に入りは、学習漢字【主】の例文「犬が、かい主のひざの上でうんこをしている」こちらのイラスト。飼い主も、犬もお互いがプルプルしているんですもの。たまらんです。うんこ漢字ドリルのオススメポイント(個人差はあります)
●勉強が苦手な小学生でも楽しく漢字を学習できる ●書き順もしっかり書かれており、ページごとに登場する漢字の順番も覚えやすいように考慮されている ●イラストも可愛く見るだけでも楽しい ●子どもは勿論、大人のストレス発散にも向いている 楽しく書き進めること1時間半…。 普段はPC漬けの生活で、文字を書くことが極端に少ない私は手に痛みを感じてひとまず断念。しかし、鉛筆でじっくり漢字を書くという行為が非日常でもあるためか、ストレス発散にもなりました。うんこ漢字ドリルは小学生対象ですが、ドリルを開く場所さえ気をつければ大人が使っても充分に楽しめる一冊だと感じました。 マイナスやネガティブなイメージがある「うんこ」を題材にしているにもかかわらず、笑いながら楽しく勉強できる『うんこ漢字ドリル』。テレビのニュースで知り興味本位で購入しましたが、ドリルの制作者の思いを知ることで、よりこのドリルに愛着が湧きました。 お時間があれば以下も併せて読んでみてください。きっと購入したくなりますよ。作者 古屋雄作氏のインタビュー記事 「うんこに対する抑圧された空気感を変えたかった」うんこ漢字ドリル作者が語るうんこ論 参照:BuzzFeed Japan デザイン・イラスト 小寺練氏のインタビュー記事 「うんこに人生を賭けてくれ」と言われて……。大ヒット『うんこ漢字ドリル』を作った人々 参照:クリエイターズ ステーション うんこ漢字ドリル 公式サイト
小松
この記事を書いた人高知出身のAND SPACEのオカン的存在。生来、絵を描くことが大好きで、壁に描いては親から目玉を喰らっていたほど。専門学校卒業後は印刷会社・広告代理店で10年以上デザイナーを務める。高知県美術展覧会グラフィック部門で最高権威の「特選」を受賞するなど、商業デザインとは違ったベクトルの作品づくりも活動中。紙からWebまで、クラシック・流行りのテイスト、デザインなら何でもござれで幅広く活躍中。