Date: 2019/05/13

【Google広告 番外②】少額予算でGoogle広告を運用する場合の注意点

Google広告について、「他の施策に予算を割いて予算確保が難しい」、「広告代理店に頼むと最低受注額が50万と言われた」など、Google広告に充てられる予算が少額で、出稿を諦めている方も多いと思います。

そこで、今回は「少額予算のGoogle広告運用」に関する注意点について説明したいと思います。

Google広告は予算1万円からでも始められる

広告予算には、最低金額という規定がなく、広告主が自由に設定できます。
そのため予算5万円でもGoogle広告を出稿できますし、極端に言えば月1万円からでも始めることが可能です。

Google広告は、始めるのは簡単です。
最初から費用対効果を考えるから難しくなってしまうのです。

まずは「Google広告をやってみる」ことです。
最初は勉強代と思える少額から始め、それを足がかりにしていく。
これが、Google広告の運用に慣れる1番早い方法です。

ただし予算の大小を問わず、広告を開始する上で注意する事が3つあります。
1)広告に対してのゴールを必ず設定する
2)PPC広告の料金形態を理解する
3)広告料金が決まる仕組みを理解する

広告に対して必ずゴールを設定する

広告を出すなら、必ず「目的」と「ゴール」を考えましょう。
「集客」や「売上向上」は広告運用する目的であり、広告のゴールは「ダウンロード」や「購入」のユーザーがアクションするページになります。

例えば、
目的:クーポン配布による集客
ゴール:クーポンの告知とダウンロード

目的:通販サイトの売上向上
ゴール:対象商品のサンクスページ(買い物カゴ内)表示

PPC広告の料金形態の理解する

Google広告は、クリックで料金が発生するクリック課金制「PPC広告(Pay Per Click)」が基本です。
※バナー広告と動画広告は、表示による課金制も選択可能です。

広告にかかる費用は、【クリック料金】×【クリック回数】+【消費税】です。

※Google広告は、2019年4月よりクリック料金に対して消費税が発生するようになりました。
なお、Yahooプロモーションは、入金額に対して消費税が発生します。

広告料金が決まる仕組みを理解する

広告の表示金額は、キーワードへの入札額によって決定されます。
キーワードごとに最低入札価格が設定されており、広告を表示させるためには、最低入札額より高い金額での入札が必要となります。
検索数が多いキーワードや、検索ユーザーの購入意欲が高いと想定されるキーワードは、競合が多くなるので、最低入札価格も高くなります。

広告が表示される枠は、1つではありません。
検索結果表示ページの上部に1〜3枠、下部に1〜2枠あり、表示順位は、「広告ランク」に準じます。
広告ランクはポイント制で、次のような計算式によって算出されています。

広告ランクの計算式
【入札価格】☓【品質スコア】=【広告ランク】


クリック単価の計算式
【次順位の広告ランク】☓【品質スコア】=【クリック単価】

google広告

限られた予算の中で、どれだけ成果につながるようなクリックを得るかが重要なポイントになります。
検索回数が多く、人気のキーワードで広告を配信しようとすると、数回のクリックで予算を消化し、成果が出る前に広告が終わってしまいます。

そのため少額の予算でのリスティング広告運用には、少額予算なりの戦い方があります。

少額予算の戦い方 その1:品質スコアの改善で戦う

前述のとおり、広告の表示順位は「広告ランク」で決定します。
広告ランクは、「入札価格 ☓ 品質スコア」の計算式で成り立っています。

つまり、
広告ランクを高く維持することが重要になります。
入札価格が低くても、高い広告ランクを維持できれば、安いクリック単価で高い掲載順位を保てる可能性があります。
まさに、少額予算なりの戦い方の1つになります。


品質スコアの要素は、主に下記の3つと定義されています。

・クリック率(キーワードや広告の過去のクリック率)
・関連性(広告グループ内のキーワードや広告文、広告内容の関連性)
・ランディングページの利便性(リンク先ページの利便性)

クリック率を高める

クリック率の向上については、過去のデータが元になります。
開始時は、無視しておいて問題ありません。

ただし、クリックの率の向上が期待出来る「広告オプション」の設定を必ず行いましょう。

関連性を高める

狙っているキーワードを広告文にしっかりと含めましょう。
これで、キーワードと広告文の関連性の向上が期待できます。

ランディングページ(LP)の利便性を高める

広告をクリックした先のページの利便性を高めます。
読み込み速度を上げ、しっかりとスマートフォン対応をさせることで、ユーザーにとって使いやすいLPにしましょう。

狭い範囲のキーワードで戦う(少額予算の戦い方 その2)

少額予算でキーワードの範囲を広げすぎてしまうと、クリック数が分散してしまい、成果につながるキーワードに予算を使えなくなってしまいます。
最悪、成果が上がりやすいキーワードの特定すらできないまま、広告掲載が終了する恐れもあります。

少額予算での戦い方としては、成果に繋がりやすいキーワードを見極め、そこに予算を集中させることです。
そして、競合が多いキーワードは極力避けること。


いくら品質スコアの改善を行っても、クリック単価が高ければ、瞬く間に予算がなくなってしまいます。
少額予算は、体力勝負に弱いのです。

まとめ

少額予算でGoogle広告を運用する場合の注意点は、以下になります。

・品質スコアを上げる(クリック単価を下げる)
・競合が多いキーワードを避ける
・成果の上がりやすいキーワードに予算を集中させる

上記を運用の中でいかに早く実践できるかが、
少額予算でGoogle広告を成功させるポイントになります。

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堀岡

この記事を書いた人

父親が転勤族だったため、幼い頃から各地を転々とし、学生時代にアジア各地を放浪するなど、営業マンとして不可欠な行動力と即断力を自然と身につけてきた。AND SPACE入社にあたり、「転職するなら法人じゃなきゃヤダ!」とぶちかましてから5年。社内総選挙の結果、谷川の跡を継ぐ2代目社長に就任。広告業界で数々の成果をあげてきた思考の中心は、なんだかんだ営業マン。クライアントや代理店とのビジネストークは経験値が滲みでる。Web広告の知見と実績は社内随一。あと、もの忘れの酷さも社内随一。ファイ!