こんにちは堀岡です。
2021年Google広告は、4月・5月・6月と忙しなくアップデートを行いました。
今回は総括として、今年のアップデート情報をまとめていきます。
2021年 Google広告アップデート
キーワードのマッチタイプの変更
マッチタイプ「部分一致」「絞り込み部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の4種だったものが、
7月より絞り込み部分一致のキーワードの新規作成機能が停止となり、「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の3種類になりました。
新しいバージョンのフレーズ一致は、
設定キーワード(その類似パターン)の前後に他の語句が追加されても広告の表示対象になります。
広告ネットワークの不正利用
表示される広告を、ユーザーにとって有意義で、バラエティ豊かで、関連性が高く、安全なものにするために、
広告の審査プロセスを回避したりごまかそうとしたりする広告やコンテンツ、リンク先は認められません。
要するに、ごまかしたフレーズは認めませんという事です。
——————– 内容 —————–
新しい回避的な広告コンテンツポリシーでは、
商標登録用語の不適切な操作が禁止される範囲を広告文だけでなくドメイン、サブドメイン、ロゴにも拡大。
ユーザーにとって広告コンテンツに価値を付加しない不可視のUNICODE文字の使用禁止、
ポリシー違反コンテンツを隠すための画像や動画の不適切な操作の禁止を盛り込む。
例えば、英字のOを数字の0(ゼロ)として表記して広告に載せることができなくなります。
商標登録があるもの・No.1などの第三者が計測する権威付けの文言
違反した場合には、事前の警告なくアカウントが直ちに強制停止というようなことはありません。
アカウントが強制停止される場合には7日前までに警告が届きます。
【新機能】動画テスト
動画テストとは、動画広告のパフォーマンスを相互に比較できる機能です。
複数の動画広告を同じオーディエンスに向けて表示し、相性のいい広告を割り出すことができます。
今までは同じグループ内で複数の動画を入れて検証を行うことでテストを行ってきましたが、配信対象や偏りが出て、均等なテストが出来ませんでした。
スマート自動入札戦略の構成の変更
従来は4つの入札戦略から選択ができますように、
実際に入札戦略からビジネスに最適なものを選ぶことが重要でした。
新機能はスマート自動入札戦略は、
入札オークション毎に目標値を設定し、機械学習による配信調整を可能にするスマート自動入札よる入札戦略の統合で、選択肢が2つになることで入札プランニングの簡略化を行うことができます。
——————– 内容 —————–
・目標コンバージョン単価 → コンバージョン数の最大化へ統合
・目標広告費用対効果 → コンバージョン値の最大化へ統合
カスタマーマッチリストの更新
カスタマーマッチとは、自社データを使用してGoogleが把握しきれていない、お客様独自の分析情報を活用できるツールです。
カスタマーマッチでは、アップした自社の顧客データがGoogleユーザーと照合され、ターゲットを一定の基準で区切り、接触したユーザーに作成したメッセージを適切なタイミングで配信することが可能になりました。
これまでオーディエンスリストのアップ後、マッチ率が表示されるまで時間がかかっていたものが、
カスタマーマッチリストの更新によってアップロード後すぐにマッチ率が確認できるようになりました。
使用可能なリストの割合をリアルタイムで確認できるように
問題の特定と解決がスムーズになるように、マッチ率をすぐに確認できるようになりました。
また、過去にアップロードしたリストのマッチ率も表示されるので、過去の傾向を把握することも可能となります。
リスト更新のタイミングが判断しやすくなる
最適化案を基にリストを最新の状態に維持できる為、以前よりもリスト更新の判断がしやすくなります。これにより広告主がより多くのユーザーに接触し、広告の成果向上が期待できます。
また、カスタマーマッチに関しての詳細は下記の記事がございますので、是非こちらも確認してみてください!
まとめ
今回は、全てを紹介できたわけではありませんが、
2021年にアップデートされたGoogle広告の大きな変更や既存機能のアップグレードを中心にご紹介いたしました。
以前に比べて、名称や機能がよりシンプルになり、操作しやすくなってきております。
様々な状況に合った最善な施策を選択できるように改めて振り替えられる記事となっていたら幸いです。
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堀岡
この記事を書いた人父親が転勤族だったため、幼い頃から各地を転々とし、学生時代にアジア各地を放浪するなど、営業マンとして不可欠な行動力と即断力を自然と身につけてきた。AND SPACE入社にあたり、「転職するなら法人じゃなきゃヤダ!」とぶちかましてから5年。社内総選挙の結果、谷川の跡を継ぐ2代目社長に就任。広告業界で数々の成果をあげてきた思考の中心は、なんだかんだ営業マン。クライアントや代理店とのビジネストークは経験値が滲みでる。Web広告の知見と実績は社内随一。あと、もの忘れの酷さも社内随一。ファイ!